EU駐スーダン大使、自宅で攻撃受ける 国軍と準軍事組織の衝突続く中

画像提供, Facebook/European Union in Sudan
スーダンで国軍と準軍事組織「迅速支援部隊(RSF)」の激しい戦闘が続く中、エイデン・オハラ駐スーダン欧州連合(EU)代表部大使が17日、首都ハルツーム市内の自宅で攻撃を受けた。
オハラ大使について、出身国アイルランドのミホル・マーティン外相は「深刻なけが」はなかったと説明した。
そして、今回の攻撃は「外交官保護の義務に対する重大な違反」だとした。
同外相は、オハラ氏を「最も困難な状況下でEUのために尽くしている、アイルランドおよびヨーロッパの優れた外交官」だと評した。
「我々は彼の尽力に感謝している。スーダンにおける暴力の緊急停止と対話の再開を求める」
EUのジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表は先に、外交施設と職員の安全確保はスーダン当局が負う「第一の責任」だとツイートした。
EUのナビラ・マスラリ報道官はAFP通信に対し、今回の攻撃を受けてEU代表団がハルツームから避難した事実はないと語った。また、職員の安全を確保することが優先事項であり、安全対策の評価が行われていると付け加えた。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官はスーダンについて、安全保障上の懸念があり、ハルツームの空港が封鎖されているものの、現時点では米軍関係者を避難させる計画はないと語った。
ただ、全てのアメリカ国民に対し、現在の状況を「厳粛に受け止める」よう求めた。
185人近く死亡か
スーダンでは民政移管をめぐり国軍とRSFが対立を深めている。国連によると、15日に始まった衝突で、これまでに約185人が死亡し、1800人以上が負傷している。
ハルツームでは空爆や砲撃、小型武器による激しい発砲が起きている。
国軍とRSFはそれぞれ、ハルツーム市内の重要な場所を支配していると主張している。住民たちは攻撃から身を守るため自宅で身を潜めている。
衝突開始から3日目の17日、ハルツームの主要空港の上空に煙が立ち上った。炎が上がり、爆発が起きる様子がテレビで報じられた。陸軍はRSFの基地を狙って空爆を実施しており、基地の一部は住宅地の中にある。
複数の病院が砲撃を受けたとの医師の証言もある。ハルツームのアルシャブ教育病院とクリニック2カ所で被害が報告されている。

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スーダンでは2021年10月、軍トップのアブドゥル・ファッターハ・ブルハーン将軍がクーデターを起こした。
今回の衝突は、クーデター後に主権評議会(暫定政権)の議長となったブルハーン将軍に従う陸軍部隊と、副議長のモハメド・ハムダン・ダガロ司令官に従うRSFの対立によるもの。民政移管のプロセスをめぐる協議では、10万人規模のRSFを国軍へ統合する計画や、誰が新たな軍隊を率いるのかについて折り合いがつかず、緊張が高まっていた。
ダガロ氏は17日、ブルハーン氏は「民間人を空から爆撃している過激なイスラム主義者」だとし、国際社会はこの事態に介入しなければならないと述べた。ブルハーン氏は交渉に応じる用意があるとしている。
両者は16日、負傷者を避難させるために短い停戦を実施したが、実際にどの程度停戦が守られたのかは不明。
政府間開発機構(IGAD)は南スーダン、ジブチ、ケニアの大統領をスーダンに派遣し、和平の仲介を図る予定。
IGADのヌル・モハムド・シーク事務局長はBBCに対し、事態が進展する兆しが見られると語った。
「彼らはスーダンに向かい、2人の指導者に会う準備をしているが、裏の外交ルートを通じて彼らと関わっている。敵対行為をやめ、戦闘をやめ、交渉のテーブルに戻るよう両指導者に話している」
「両指導者は調停に同意しており、それ自体が、この数時間の間に起きた非常に前向きな進展だ。我々の側の指導者たちは、紛争を調停することに関しては経験豊富だ」











