スーダン治安部隊が市民に催涙ガス、複数拘束も 市民は軍事クーデターに抗議

Sudanese women walk in front of tyres set ablaze by anti-coup demonstrators in the capital Khartoum, following calls for civil disobedience to protest last month's military coup, on November 7, 2021.

画像提供, AFP

画像説明, スーダンの首都ハルツームでタイヤを燃やす抗議者(7日)

スーダンの治安部隊は7日、首都ハルツームで行われた民主化デモの参加者に催涙ガスを噴射した。また、デモの1つに参加していた複数の教師が治安部隊に拘束された。同国では先月に起きた軍事クーデターに対する抗議活動が続いている。

スーダンでは先月の軍事クーデターに抗議するために、2日間にわたる市民的不服従が計画された。デモ参加者はその初日に向けて、夜通しでバリケードを設置した。

抗議者たちは軍事政権の退陣と平和的な民政移管を要求している。

アラブ連盟の仲裁役は、スーダンの危機的状況の打開のための協議に臨むためハルツーム入りした。

スーダンの文民政権を率いていたアブダラ・ハムドク首相は今も自宅に軟禁され、軍に協力するよう圧力を受けていると、ハルツームで取材するBBCのアンドリュー・ハーディング記者は伝えている。

クーデターを率いたアブドゥル・ファッターハ・ブルハーン将軍は先月、民主的な政権を解散させて政治指導者らを拘束。緊急事態を宣言した。

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教師たちは7日、教育省の近くに集まって抗議した。インターネットの接続障害の影響で、2日間の市民的不服従運動を知らない人もいた。

地理教師のモハメド・アル・アミン氏は、「私たちは教育省の外で、ブルハーン氏の決定に対する沈黙の抗議を計画した」と、AFP通信に語った。

「私たちは(抗議の)バナーを持って路上に立っていただけなのに、警官が来て催涙ガスを噴射してきた」

ハルツーム・ノースでは、治安部隊が棒や催涙弾を手に大通りをパトロールしていると、ロイター通信は報じた。

<解説>「軍事政権は人殺し」――アンドリュー・ハーディング、アフリカ特派員

ハルツームの路上では7日、抗議者たちが近隣地区を封鎖するなど、市民の怒りが表面化している。

「まさに今、多くの血が流れ、多くの死者が出ている。この軍事政権は人殺しだ」と、デモ参加者の1人は私に語った。

ハルツームのロイヤルケア私立病院では、軍の弾圧で負傷した人が大勢治療を受けている。

スーダンでは、軍事政権はなかなか支持を得られずにいる。

外科医のサルマ・エルハジン氏は、「自分たちの当然の権利だとして、文民政府を持つ自由な国を求めた若者が殺されるのを目の当たりにし、胸が張り裂けそうだ」と述べた。

こうした懸念の声が上がっているにも関わらず、軍事政権のスポークスマンは、同政権は何も誤ったことはしていないと主張した。

「時がたてば、これがクーデターではないことがわかるだろう」と、ファテハ・アル・ラーマン退役大将はBBCに語った。「我々は文民政府を復活させ、選挙を実施する」。

スーダンのデモ隊の抵抗は目を見張るものがあり、国際的圧力が高まる中、軍幹部が身を引く可能性もある。

しかし、軍事クーデターが再び相次ぐこの大陸で、この国の民主革命は今のところ中断されたままだ。