反戦の絵を描いた少女の父親、ベラルーシで拘束 出廷せず逃走

画像提供, Olga Podolskaya
SNSでロシア軍を繰り返し批判しておとしめた罪で禁錮2年の刑を受けたものの、判決前に姿を消していたロシア人男性が、ベラルーシの首都ミンスクで拘束されたことが30日、分かった。この男性の娘(13)は昨年、学校で反戦の絵を描いたとして警察に通報されており、国際的な注目を集めていた。
被告のアレクセイ・モスカレフ氏(53)は28日に判決が言い渡される予定だったが、出廷しなかった。モスカレフ氏は自宅軟禁状態にあったが逃げ出しており、ロシアを出国したとみられていた。
ベラルーシ当局は、ロシアの要請でモスカレフ氏を拘束したと認めている。
モスカレフ氏がどのように出国したのかは明らかではない。当局の目を逃れながらロシアを出国しようとする人の多くが、ベラルーシを経由する。
ドミトリ・ザクワトフ弁護士はロイター通信の取材で、「誰かが間違いを犯して」モスカレフ氏の所在を明らかにしてしまったのだと説明。「一番可能性が高いのは、モスカレフ氏が誤って携帯電話を使ってしまった場合だ」と語った。
反戦派のロシア人ジャーナリスト、マリナ・オフシャニコワさんも、その可能性が高いと示唆した。
ロシア国営テレビ「チャンネル1」の編集者だったオフシャニコワさんは昨年3月、ニュース番組の生放送中に原稿を読むアナウンサーの後ろで、反戦のプラカードを掲げた。その後、自宅軟禁となったが、10月に逃亡し、無事に国境を越えた。

モスカレフ氏は、モスクワから南に320キロほど離れたイェフレーモフに住んでいた。
昨年4月、当時12歳だった娘のマーシャさんが、学校で反戦の絵を描いた。そこには、「ウクライナに栄光を」と描かれたウクライナの国旗と、ロシアから飛んでくるロケット弾、そして「戦争反対」と描かれたロシア国旗が描かれていた。
モスカレフ氏によると、学校がこの絵について警察に通報。その後、モスカレフ氏はSNSに投稿した反戦コメントについて罰金を科された。昨年12月、自宅の家宅捜索が行われ、起訴された。
マーシャさんは当局の判断により、裁判が始まった段階でモスカレフ氏から引き離され、児童施設に預けられている。マーシャさんの姿は3月1日以降、確認されていない。
モスカレフ氏一家を代表している別の弁護士は、マーシャさんに父親の逃走が伝わっているかは分からないと語っている。











