ゼレンスキー氏、東部バフムートで「作戦を継続」 専門家は撤退の可能性も指摘

画像提供, Reuters
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は6日、東部の前線となっているバフムート市を守るための作戦は今後も続くと述べた。ウクライナ軍の上級大将もこの方針を支持しているという。バフムートをめぐっては、西側の複数アナリストが先週末、ロシア軍の接近に伴いウクライナ側が一部部隊を撤退させるだろうとしていた。
ゼレンスキー氏はバフムートについて、複数の上級大将と協議したと明らかにした。
「(上級大将からは)撤退ではなく(防衛を)強化するとの回答があった」
「司令部は全員一致でこの立場を支持した。他の立場の者はいなかった。私は司令官に対し、バフムートにいる我々の仲間を助けるために適切な部隊を見つけるよう伝えた」
ゼレンスキー氏のコメントに先立ち、ドイツ紙ビルトはウクライナ政府筋の話として、ヴァレリー・ザルジヌイ総司令官が数週間前、作戦をめぐりゼレンスキー氏と意見が合わず、バフムートからの撤退を推奨していたと報じていた。
同紙によると、大半の防衛隊はザルジヌイ氏と同じ考えだったという。
また先週末には、米シンクタンクの戦争研究所(ISW)が、ウクライナ軍はロシア側に「多くの人的損害を与え続け」つつ、おそらく「戦闘からの限定的撤退」を行っていると指摘している。
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消耗戦続く
ロシア側は数カ月にわたりバフムートの占領を狙っており、ウクライナとロシアは過酷な消耗戦で大きな損害を被っている。
地元当局者によると、ここ数日は市街戦が起きているという。
しかし、バフムートのオレクサンデル・マルチェンコ副市長は先週末、ロシアはまだ街を掌握していないと、BBCに語っていた。
こうした中、ロシア軍の作戦に加わっている、同国の民間雇い兵組織「ワグネル・グループ」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏は、弾薬が不足していると訴えている。ワグネルの戦闘員とロシア正規軍をめぐっては、両者の間に何らかの摩擦が生じているとみられている。
プリゴジン氏は、自身の代理人がロシア軍の本部への出入りを禁じられたとも主張している。
ウクライナ紙ウクライナ・プラウダは、5日に前線を訪れたウクライナ陸軍部隊司令官オレクサンドル・シルスキー氏が、バフムートでの戦闘が「最高レベルの緊張」に達したと語ったと報じた。
「敵はワグネル部隊を先頭に追加投入している」、「我が部隊は、バフムート北部の我々の陣地を勇敢に守り、街が包囲されるのを阻止しようとしている」と、シルスキー氏は述べたという。
複数のアナリストは、バフムートには戦略的価値はほとんどないものの、ロシア政府に良い知らせを伝えるのに苦労しているロシア軍司令官たちにとって、重要な場所になっていると指摘する。
この街を占領すれば、ロシアは昨年9月に一方的に「編入」を宣言したウクライナ東部と南部の4州のうちのドネツク州について、全体を支配するという目標に少しは近づくことになる。










