エルサレムのユダヤ教会堂で銃撃、7人死亡

Israel's Prime Minister Benjamin Netanyahu

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画像説明, 銃撃現場を訪れたイスラエルのネタニヤフ首相

東エルサレムで28日夜、ユダヤ教のシナゴーグ(会堂)が銃撃され、7人が死亡、少なくとも3人が負傷した。現地報道によると、東エルサレムに住むパレスチナ人男性による犯行という。前日にはイスラエルが占領するヨルダン川西岸地区で、イスラエル軍の作戦によってパレスチナ人9人が死亡している。

イスラエル警察によると、東エルサレムのイスラエル入植地ネヴェ・ヤーコフ地区で午後8時15分ごろ、シャバット(安息日)の始まりの祈りのために集まっていた人たちがシナゴーグを出ようとするところで、銃撃が始まった。警官たちが男を射殺したという。イスラエル警察は銃撃犯を「テロリスト」と呼び、「無効化」したと発表した。

イスラエルのコビ・シャブタイ警察長官は事件現場で、「近年のこうした攻撃の中でも最悪なもののひとつ」と述べた。

警察の鑑識が、銃撃犯が運転したと思われる白い車を調べている。

パレスチナの武装グループは、銃撃を称賛したが、犯行声明は出していない。

ヨルダン川西岸やガザ地域のパレスチナ人たちは、集会を開いてこの攻撃を祝い、お菓子などを配った。

Israeli emergency service personnel close-off the site of a reported attack at a synagogue

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画像説明, 銃撃現場となったシナゴーグに集まった救急隊や治安部隊

現場近くの交差点で取材するBBCのジョン・ベイトマン中東特派員は、警察が広い範囲を封鎖し、上空にはヘリコプターが旋回していると説明。路上には大破した車があり、運転席側のフロントガラスには複数の弾痕があるという。

目撃者の女性はベイトマン記者に、銃撃犯が空に向けて発砲しながら逃げるのを治安部隊が走って追いかけるのを見たと話した。

事件直後にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は現場を訪れた。極右政党「ユダヤの力」を率いるイタマル・ベン=グヴィル国家治安相も、現場を視察した。

昨年末に就任したベン=グヴィル氏は、今年初めにエルサレム旧市街にあるイスラム教とユダヤ教の共通の聖地を訪れ、パレスチナ側やアラブ諸国が猛反発した。

ベン=グヴィル氏はイスラエル国民に治安改善を約束してきたが、それがまだ実現していないと国内で不満が高まっていると、エルサレムで取材するBBCのヨランド・ネル記者は指摘する。

ホロコースト追悼の日に

1月27日は、ナチス・ドイツに殺害されたユダヤ人600万人など多くの犠牲者を追憶する「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」にあたる。

イギリスのジェイムズ・クレヴァリー外相はツイッターで、「ホロコースト追悼の日に、そしてシャバットの最中に、シナゴーグで祈る人たちを攻撃するなど、とんでもないことだ。私たちはイスラエルの友人たちと共にある」と書いた。

米ホワイトハウスによると、ジョー・バイデン大統領はネタニヤフ首相と電話で会談し、あらゆる「適切な支援手段」を提供すると告げたという。

アントニー・ブリンケン米国務長官はツイッターで、「エルサレムでのテロ攻撃を受けて、私たちはイスラエルの人たちと思いを共にしている。ホロコースト追悼の日に、これはとりわけ悲劇的なことだ。私たちはこの攻撃を非難し、犠牲者の遺族にお悔やみを申し上げる」と書いた。

攻撃の連鎖

イスラエルが占領するヨルダン川西岸ジェニンでは26日、イスラエル軍の攻撃のため民間人を含むパレスチナ人9人が死亡。その後、ガザ地区からイスラエルにロケット砲が撃ち込まれ、続いてイスラエルが空爆を展開した。

国連のステファン・ドゥジャリク報道官は、アントニオ・グテーレス事務総長が「イスラエルとパレスチナ被占領地域における現在の暴力激化を深く懸念している」として、「今こそ最大限の自制が必要だ」と強調した。

イスラエルは1967年の第3次中東戦争以来、東エルサレムを占領支配し、エルサレム全体を自分たちの首都と位置付けている。しかし、国際社会の大多数はこれを承認していない。

パレスチナ側は、パレスチナ国家建国の際には東エルサレムを首都にする方針を掲げている。