ウクライナ、インフラ一部復旧も電力需要の50%しか満たせず ロシア軍の攻撃で

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ウクライナは24日、ロシア軍が今週行った大規模なミサイル攻撃により、国内の電力需要の50%程度を満たせていないと発表した。
ウクライナの国営電力会社ウクルエネルゴは、主要インフラの修復が最優先だが、修復にはより多くの時間がかかるとした。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、首都キーウを含む15州で、電力だけでなく水の供給も「最も困難な状況」にあると述べた。
冬の到来を迎えたウクライナ全土では降雪が観測され、気温は氷点下にまで低下。低体温症による死者が出ることが懸念されている。
首都の70%が電力失う
キーウでは24日朝、市民の7割が電力を喪失していた。
同市のヴィタリ・クリチコ市長はBBCウクライナ語に対し、電気、暖房、水が使えなくなる「最悪のシナリオ」を排除できないと述べた。
しかしその後、ウクライナ当局はすべての地域で電気と水の供給が徐々に回復しているとした。
ウクライナ大統領府のキリロ・ティモシェンコ副長官は、まず重要インフラの電力が復旧したと述べた。
そして「現時点で、一般家庭向けネットワークの接続が徐々に進んでいる」と付け加えた。
キーウ在住のロマンさんは24日午後3時時点で「水は少しずつ出ている。電気はまだだ」とBBCに語った。それから数時間後、「(当局が)電気を供給してくれた。24時間たってようやく」と付け加えた。
同じくキーウ市民のトーニャさんは24日遅く、48時間停電しているとBBCに語った。
「今日は水が出るようになったが、まだ電気も暖房もない」
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「120日間持ちこたえて」
ウクライナ当局によると、携帯電話を充電したり、お茶やコーヒーを飲んだりできる仮設の暖房テントが全国に4000以上設置されている。
ゼレンスキー大統領は24日遅く、毎晩定例の演説で、ロシア軍は「戦い方を知らない」と述べた。
「彼らにできるのは、恐怖を与えることだけだ。エネルギーテロか、砲撃テロか、ミサイルテロか。それが現在の指導者のもとで堕落したロシアのすべてだ」
こうした中、ウクライナのイリナ・ヴェレシュチュク副首相はBBCの番組ワールド・トゥナイトで、「テロリストのロシアは我々に対してエネルギー戦争を始めた。その目的は大規模な人道的危機を作り出すことだ。私たちにとって最大の課題は、高齢者や子供連れの女性、入院中の病人など最も弱い立場にある人達を守ることだ」と述べた。
「(ウクライナ)国民は120日間持ちこたえなければならない。この日数が冬の期間にあたり、それこそがロシアの狙いだからだ。ロシアは冬の間、(ウクライナ)国民に最大級の苦痛を与えようとしている」
ヴェレシュチュク副首相によると、南部ヘルソン市など一部地域はいまも砲撃を受けており、ウクライナ政府はすでに自主避難の指示を開始しているという。
ヘルソン当局者は、ロシアの砲撃とロケット弾により新たに4人が死亡したとしている。
「光は常に闇に打ち勝つ」
ゼレンスキー大統領はソーシャルメディアに「光は常に闇に打ち勝つ」と投稿。ロシアの占領者は「彼ら自身が長い間、真っ暗闇の中に存在している」ため、そのことを全く理解できないだろうと書いた。
キーウでは24日朝、濃く湿った霧がかかり、近くの建物のかたちがかろうじて分かる状況だった。車のライトが唯一の明かりだった。
自宅と違って暖房が付いている職場を、避難所として考えている人は多い。
ただ、多くのキーウ市民は自分たちが直面している困難な状況を冷静にとらえ、それを乗り越える方法を見出しているように見える。実際、発電機を設置する人が増えている。
ウクライナでは23日にミサイル攻撃を受ける以前から、水道水の確保もままならなくなっている。
同国中部の病院では、23日の攻撃の影響で、2件の腎臓移植の途中に電源を発電機に切り替える事態となった。

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