イラン、ドローン専門家をクリミアに派遣か ロシアの攻撃を支援=米政府
ジョージ・ライト、BBCニュース

画像提供, Reuters
アメリカ政府は20日、イランがロシアによるウクライナへのドローン攻撃を支援する目的で、イランの軍専門家をクリミアに派遣しているとの見方を示した。
ウクライナの首都キーウは17日、いわゆる「神風」ドローンの攻撃を受けた。ドローンを飛ばしたのはロシアだが、製造したのはイランとみられている。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー報道官は、「イランの軍人がクリミアにいて、これまでの作戦でロシアを支援したとみられる」と記者団に説明。
「比較的少数」のイラン人が技術支援をしており、ロシア人たちはウクライナでドローンを飛ばしているとした。派遣されているイラン人については、訓練の指導者や技術サポート要員だと述べた。
カービー氏はまた、「イランは現在、現地で、そしてウクライナの民間人や民間インフラに影響を与えている武器の提供を通じて、直接関与している」と主張。
アメリカは、「ウクライナの人々に対して使われるこうした兵器を、イランが提供していると明らかにし、それを抑止し、立ち向かう」ために「あらゆる手段を使う」と付け加えた。
<関連記事>

ウクライナもイラン製と特定
ウクライナは、17日の攻撃で使用された無人航空機(UAV)を、イラン製の「シャヘド136」だと特定している。
それらは、攻撃の際に目標に体当たりして爆発することから「神風」ドローンと呼ばれる。第2次世界大戦の日本軍の神風特攻隊から取られた呼び名だ。
ロシアはここ数日、このドローンやミサイルを使い、ウクライナ各地の重要インフラを攻撃している。今月10日以降で、ウクライナの発電所のほぼ3分の1を破壊したとされる。
その結果、ウクライナでは20日、電力使用の制限が初めて実施された。

画像提供, Getty Images
ロシアによるウクライナへの攻撃でイラン製ドローンが使われたことを受け、イギリスは、ドローンを供給しているイランの兵器企業1社と、イラン軍の将軍3人に対して制裁を発表している。
イギリスのジェイムズ・クレヴァリー外相は、制裁対象者を「戦争屋」と呼び、ロシアの「忌まわしい」攻撃で利益を得ていると非難した。
制裁を科されたのは、ドローン製造企業のシャヘド・エイヴィエーション・インダストリーと、イラン軍参謀総長のモハマド・ホセイン・バゲリ将軍ら。
一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、南部カホフカ水力発電所の重要なダムにロシアが爆発物を仕掛けたと非難した。
ゼレンスキー氏によると、同発電所が深刻な被害を受けた場合、80の市や町が冠水し、ザポリッジャ原発の冷却水が失われる恐れがあるという。
また、クリミアを含むウクライナ南部全域で、水の供給が途絶える恐れもあるとされる。
米シンクタンクの戦争研究所は19日、ロシアがカホフカ水力発電所のダムを攻撃し、責任をウクライナに転嫁する計画を立てている可能性があると報告した。同ダムは、ヘルソン市の北東70キロメートルに位置する。
同市があるヘルソン州は、ロシアが一方的に併合したと宣言している。ただ、反転攻勢を強めるウクライナはヘルソン市を奪還する勢いで、ロシアは占拠していた同州の一部で市民を避難させている。










