ノルド・ストリーム、「50メートルにわたって破壊」 映像公開
ロシアからドイツにガスを送る海底パイプライン「ノルド・ストリーム」が、先月の爆発で少なくとも50メートルにわたって破壊したとみられることが18日、明らかになった。
ノルド・ストリームの爆発は9月26日に発生。ガスが漏れ出した。
ノルウェーのロボット企業ブルーアイ・ロボティクスは、スウェーデン紙エクスプレッセンと共同で、海面下80メートルにあるノルド・ストリームのパイプを水中ドローンで撮影。エクスプレッセンが18日、映像を公開した。
映像では、バルト海を横断するノルド・ストリーム1のパイプが、大きく破損しているように見える。
ブルーアイ・ロボティクスは、パイプラインの一部が欠損しているか、海底に埋もれていると説明した。
ドローン操縦士のトロンド・ラーセン氏は、「あれほどの厚さの金属をこのように曲げることができるのは、極端な力だけだ」と、エクスプレッセンに話した。
各国の見方
デンマークの警察は「強力な爆発」によって、ノルド・ストリーム1と、並走するより新しいノルド・ストリーム2のパイプに、計4カ所の穴が開いたとみている。
同警察は、「調査の結果、デンマークの排他的経済水域でノルド・ストリーム1と2が大きく損傷していることが確認された」としている。
スウェーデンの当局も、同様の調査結果を公表している。
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破壊工作が疑われているが、誰がどのように爆発を引き起こしたのかはまだ分かっていない。
この爆発に関しては、ドイツ、デンマーク、スウェーデンの当局がそれぞれ調べている。スウェーデンの検察当局は、国家安全保障に関わる機密情報を共有することへの懸念から、共同調査を拒否したと報じられている。
ロシアは西側調査を非難
ロシアは、パイプラインの損壊は国際水域で起こったとし、調査への関与を要求した。しかし、デンマークとスウェーデンがこれを拒否した。
ロシア政府は、損壊の責任をロシアになすりつけようとしているとして、西側の調査団を非難している。
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は18日、パイプラインを損傷させてもロシアに利益がないことは「単純な論理」から明らかだと述べた。
西側の指導者たちは、ロシアを直接非難するには至っていない。だが、欧州連合(EU)はこれまでにロシアについて、ウクライナを支援する西側に対する武器としてガス供給を利用していると非難している。
ノルド・ストリーム1は、ロシアがメンテナンスが必要だとして8月に閉鎖して以来、ガスを送っていない。
ノルド・ストリーム2は、ロシアが2月にウクライナに侵攻したとき、まだ使用許可が出るのを待っている状態だった。












