北朝鮮が短距離弾道ミサイル発射、2週間で6回目の発射実験

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韓国軍合同参謀本部は6日、北朝鮮が同日午前6時すぎに、首都平壌の三石付近から東の方向に短距離弾道ミサイル2発を発射したと発表した。北朝鮮による発射実験はこの2週間で6回目。
北朝鮮外務省は同日、同国による一連のミサイル発射は米韓合同軍事演習への反応だと発表した。
国営・朝鮮中央通信は、「アメリカと一部の追随国家が、朝鮮半島の軍事的緊張を高調させる『韓』米連合訓練に対するわが軍隊の当然な対応行動措置を、国連安保理に不当に上程させたことについて、強く糾弾する」とする同省の公報文を伝えた。
韓国と日本によると、6日朝に発射されたミサイル2発のうち1発目の飛行距離は約350キロ、最高高度は約100キロ。2発目の飛行距離は約800キロ、最高高度は約50キロに達した。
今回の発射実験は、日本上空を通過した4日の弾道ミサイル発射を受けた国連安全保障理事会の緊急会合が開かれている最中に実施された。緊急会合の開催はアメリカが要請したもの。
アメリカは会合で、ロシアと中国が、より強力な制裁措置から北朝鮮を守っていると非難した。
リンダ・トーマス=グリーンフィールド米国連大使は、ロシア政府と中国政府は北朝鮮政府に「包括的な保護」を与えているとした。これに対して中国とロシアの大使は、罰を与えるよりも対話を増やすべきだと主張した。
アメリカ、日本、韓国は5日、前日の発射実験を受けて軍事演習を実施。アメリカは国連安保理決議で禁止されている弾道ミサイルの発射実験と防衛演習は「同等ではない」とした。
しかし北朝鮮は、こうした軍事演習は敵国が北朝鮮に対する攻撃を準備している証拠だと考えている。
相次ぐミサイル発射は、北朝鮮が核実験を行った2017年の状況を連想させる。北朝鮮は当時も繰り返し発射実験を行い、ミサイルが日本上空を2度通過した。アメリカとの対話はなく、同年9月に核実験に踏み切った。
現在の衛星画像からは、当時のトランプ米政権と外交的和解を模索していた2018年5月に爆破したとする北東部プンゲリ(豊渓里)にある国内唯一の核実験場の坑道が復元されていることがわかる。
北朝鮮の最高人民会議は先月、核兵器保有国だと公式に宣言する法令を採択。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、この決定は「不可逆的」だとし、非核化交渉の可能性を排除した。
すべての条件が整ったいま、金氏は7回目の核実験を実施するための政治的な好機をうかがっているようにみえる。
アナリストたちは、北朝鮮が10月中旬から11月上旬までに核実験を行う可能性があるとみている。これは中国共産党大会とアメリカの中間選挙直前の時期にあたる。









