米韓、地対地ミサイルを発射 北朝鮮のミサイル実験に対抗

画像提供, South Korean Ministry of Defence via Reuters
韓国軍合同参謀本部は5日、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、韓国軍とアメリカ軍が地対地ミサイル4発を発射したと発表した。
米韓は日本海(韓国名・東海)に向けて地対地ミサイルATACMSを発射した。
北朝鮮は4日に中距離弾道ミサイルとみられるものを日本北部の方向に発射。日本上空を通過した後、太平洋上に落下したとみられる。北朝鮮のミサイルが日本の上空を通過して太平洋に落下するのは2017年以来。
北朝鮮の発射実験を受け、アメリカ、日本、韓国は北朝鮮に対して武力を誇示する軍事演習を行っている。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー報道官は米CNNに対し、地対地ミサイルの発射はアメリカとその同盟国が「北朝鮮の挑発に対応する軍事能力をすぐに使える状態」にあることを示すためのものだと説明した。
ATACMSとは別に、韓国軍は5日、ミサイル1発の発射に失敗し、直後に落下したが人的被害はなかったと報告した。発生から7時間後まで発表されず、現場付近の江陵(カンヌン)市の住民らに不安が広がり、韓国軍は謝罪した。
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4日の北朝鮮による発射実験は、日米両政府の注意を引くために意図的に状況をエスカレートするためのものとみられている。
岸田文雄首相は4日、ミサイル発射について「暴挙であり、強く非難する」と述べた。ジョー・バイデン米大統領は岸田首相との電話会談で、米政府の「鉄壁のコミットメント」強化に言及した。
カービー報道官はその後、ミサイル発射は地域を「明らかに不安定化させる」ものだと述べた。
ミサイルが日本上空を通過した際、北海道や青森など日本の北部地域の住民は「Jアラート」(全国瞬時警報システム)の警報音で目を覚ました。Jアラートは「ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます。建物の中、又は地下に避難して下さい」と呼びかけた。
北朝鮮は国連安全保障理事会の決議で、弾道ミサイルや核兵器の実験を禁止されている。事前の警告または話し合いなしに他国に向けて、あるいは他国の上空を通過する方法でミサイルを発射することも、国際規範違反となる。
北朝鮮はこの1週間で5回の発射実験を行っている。発射実験の多くは近隣諸国の上空を避けるために通常よりも角度をつけて高く飛ばす「ロフテッド軌道」で実施されている。
しかし、日本の上空を通過させることで、北朝鮮の科学者たちはミサイルを「実際に使用した場合の条件に近い状態」で試すことができると、北朝鮮アナリストのアンキット・パンダ氏はロイター通信に語った。









