ミャンマーのモデルに禁錮6年、成人向けサイトに写真投稿 過去に軍に抗議

画像提供, NANG MWAY SAN/FACEBOOK
軍事政権下のミャンマーの裁判所はこのほど、成人向け定額制サイト「OnlyFans」などに写真を投稿したとして、同国の女性モデルに禁錮6年を言い渡した。
軍当局によると、モデルで元医師のナンムウェサン氏は2週間前に、「文化と尊厳を傷つけた」罪で起訴された。
裁判でナンムウェサン氏は、ミャンマーの電子取引法第33条(A)に基づき、ヌード写真や動画をソーシャルメディアサイトで有料配信した罪で有罪となった。同罪の量刑は最長禁錮7年。
同氏は以前、昨年のクーデターで国家権力を掌握した軍に対する抗議行動に参加したこともあった。
ミャンマーで「OnlyFans」のコンテンツをめぐり禁錮刑を言い渡されたのは、ナンムウェサン氏が初めてとみられる。
抗議行動に参加した際の画像をソーシャルメディアに投稿した別のモデル、ティンザーウィンチョー氏も、8月に「文化と尊厳を傷つけた」罪で逮捕されている。同氏は10月に裁判にかけられる予定。
弁護士との面会認められず
ナンムウェサン氏は、戒厳令が発令されているヤンゴンの北ダゴン地区で暮らしていた。
戒厳令が敷かれた地域では、ミャンマーの軍事政権によって延長された非常事態宣言のもと、罪に問われた人は軍事裁判所で裁かれ、弁護士との面会などの権利は認められない。
ナンムウェサン氏の裁判は、首都ネピドーにある、ミャンマー最大で悪名の高い刑務所、インセイン刑務所に設置された裁判所で行われた。昨年の軍事クーデター以降、同刑務所には多くの政治犯が送られている。
ナンムウェサン氏の母親はBBCビルマ語サービスに対し、ここ数週間は娘と連絡が取れていたが、28日に軍事メディアが報じるまで、量刑が言い渡されていたことは知らなかったと語った。
活動家やジャーナリストらの逮捕相次ぐ
ミャンマー軍は2021年2月、民主的に選出されたアウンサンスーチー政権を打倒。国内で抵抗運動が広まった。
軍が権力を掌握して以降、アウンサンスーチー氏や複数の議員、活動家、ジャーナリストなど推定1万5600人以上が逮捕された。
27日には、BBCと連携するフリージャーナリストのテテカイ氏が、活動家によって昨年設立された非合法な民主化推進ラジオ番組と接触した罪で有罪判決を受け、量刑が3年追加された。
テテカイ氏はすでに、恐怖を与えたり、軍に関する「偽ニュース」を広めるコメントをしたとして、3年の重労働刑を言い渡されていた。
ミャンマーの人権団体、政治犯支援協会(AAPP)によると、同国では1万2000人以上が拘束されたままで、少なくとも2322人の政治犯が軍事政権によって殺害されたという。
今月初めには、元駐ミャンマー英国大使のヴィッキー・ボウマン氏と夫のティン・リン氏が、移民法違反で禁錮1年を言い渡された。ミャンマーでは移民法違反で外国人が起訴されることはまれで、ボウマン氏らのケースは広範な政治的懸念が絡んでいる可能性が高い。







