チャールズ英国王のロイヤル・サイファーが公開、新紙幣も年内に発表へ
ショーン・コクラン、王室担当編集委員

画像提供, Buckingham Palace
イギリスの新国王チャールズ3世を示す「ロイヤル・サイファー」(王を意味する組み合わせ文字)が発表された。王室の紋章や典礼を管理する紋章院がデザイン案を出し、チャールズ国王が選んだという。
ロイヤル・サイファーは君主を示す印として、政府機関や公的書類、郵便ポストなどに使用される。「C」はチャールズを、「R」は国王を意味するラテン語「Rex」を、「III」は3世を表している。
このロイヤル・サイファーは今後、8日に亡くなった女王エリザベス2世の「EIIR」の代わりに、順次使用が始まる。
このほか、紙幣や切手についてもいくつかの進展があった。
- イングランド銀行(中央銀行)は、チャールズ国王の描かれた新紙幣のデザインを年内に公表すると発表。流通は来年半ばからになるという
- 王立造幣局もチャールズ国王の肖像を刻んだ新硬貨を発行するとしている。期日は発表されていないが、「銀行や郵便局の需要に応じて」製造するという
- 現在使われている紙幣や硬貨は引き続き使用可能。エリザベス女王とチャールズ国王の描かれた通貨が、同時に使われることになる
- 郵便事業を運営するロイヤル・メイルは、チャールズ国王がデザインされた新切手について、「現在の在庫がなくなり次第、流通に乗る」としている。これまで、ロイヤル・メイルが発行する全ての切手には、エリザベス女王の横顔のシルエットが浮き彫りになっていた
一方、11月には異なる次期の女王を描いた記念切手が発売されるという。

チャールズ国王のロイヤル・サイファーは、王室の服喪が終わった27日から使用される。
まずはバッキンガム宮殿の郵便室で、王室からの書簡で使われる予定だ。
ロイヤル・サイファーにはスコットランド仕様もあり、スコットランド王冠が載っている。

画像提供, Buckingham Palace
しかし、郵便ポストや公的機関などのロイヤル・サイファーがいきなり全て代わるわけではない。
イギリス国内にはなお、ヴィクトリア女王やエドワード7世、ジョージ5世、ジョージ6世時代の郵便ポストが現存している。こうした郵便ポストは、取り換える必要が生じた時に新しいものになる。
イギリスにある7万基の郵便ポストのうち、エリザベス女王の治世に設置されたものは全体の60%。短い在位で1936年に退位したエドワード8世の時期のものはわずか170基しかない。
ロイヤル・メイルによると、さらに、現在製造中の郵便ポストにはエリザベス女王のロイヤル・サイファーが使われたままになる。
ロイヤル・サイファーを掲げている公的機関などの建物が、いつ新しいものに交換するかは、それぞれの機関が個別に決めるものだという。









