奪還領土を大きく拡大とゼレンスキー氏 「兵力はロシアの8倍」とロシア側当局者

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は12日、ロシアから奪還した領土がさらに拡大したと述べた。一方、ウクライナ東部ハルキウ州のロシア側当局者は同日、ウクライナ軍の先週の反攻について、兵力でロシア側の8倍だったとの見方を示した。
ゼレンスキー氏は夜のビデオ演説で、「9月の初めからこれまでに、私たちの戦士は東部と南部で6000平方キロメートル以上のウクライナ領土を解放した」と述べた。
また、反転攻勢に関わった部隊に感謝し、兵士たちを「真の英雄だ」とした。
奪還した都市や村などの名前は明らかにしなかった。
BBCは、ゼレンスキー氏の主張について検証できていない。
もし正しければ、ウクライナの反攻が急速に進んでいることを示している。ゼレンスキー大統領は、奪還した土地について、8日は1000平方キロメートル、11日は3000平方キロメートルに広がったとしていた。
ロシア国境まで前進か
一方、ロシアが任命したハルキウ州の行政当局トップ、ヴィタリー・ガンチェフ氏は、ウクライナ軍が州北部の村々を抑え、ロシア国境まで前進したと、ロシアのテレビ局に述べた。
これが事実であれば、半年以上続くこの戦争の突破口を開く可能性が出ていることになる。
ウクライナ軍は同国北東部で反撃を続け、過去24時間だけで20の村を奪還したと発表した。
また、南部ヘルソン州で約500平方キロメートルを制圧したとした。
英国防当局は、ウクライナ軍が成功を収めたことでロシアの作戦全体に「重大な影響を及ぼす」だろうと指摘する。
しかし、ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ウクライナでの作戦は「当初設定されたすべての任務が果たされるまで」続くと述べ、思いとどまる様子は見せなかった。
ウラジーミル・プーチン大統領は常に最新の状況について報告を受けていると、ペスコフ氏は付け加えた。
奪還した町にウクライナ国旗
ロシアは、ウクライナが最近奪還した地域でロシア軍が攻撃を行っているとした。これには、10日にウクライナに奪われたイジュームやクプヤンシクも含まれる。
ロシアは自軍がイジュームとクプヤンシクから撤退したことを認め、これにより「再編成」が可能になるとした。
イジュームのヴァレリー・マルチェンコ町長はBBCに対し、ウクライナ軍が町に入り、国旗が掲揚されたと語った。
ウクライナ軍は現在、戦争で荒廃した町の清掃に当たっているほか、民家に隠れている可能性のあるロシア兵の捜索を行っている。
マルチェンコ氏は、「約10日間」後には避難を余儀なくされた住民たちが「安全に」戻ってこられるようになるだろうと述べた。

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ロシアは軍が後退させられたことへの報復として、民間インフラを標的にしていると非難されている。
11日にはウクライナ東部でミサイル攻撃が相次ぎ、ハルキウ州とドネツク州の全域で停電が発生。数百万人が影響を受けたと伝えられた。
ウクライナのオレクシイ・レズニコフ国防相は、ハルキウ州における1週間の急速な前進で得た領土を確保することが現在の優先事項だと述べた。
米ホワイトハウスはウクライナの部隊が「懸命に戦っている」とし、ウクライナ軍が「ロシアの侵略から民主主義を守り続ける」中、アメリカは支援を継続すると約束した。
一方のロシア軍は、開戦当初から支配していた地域から撤退する際に、大量の装備品や弾薬を放棄したとみられる。
ロシア軍が撤退した後に、ロシアのある戦車メーカーが「24時間」の製造体制に切り替えたとの報告もある。
ロシア最大の装甲車メーカー、ウラルヴァゴンザヴォードの労働者は、「製造の必要性」があるとして休暇の取得を許可されていないと報じられている。









