ロシア編入の住民投票を延期、「安全上の理由」で ウクライナ・ヘルソンのロシア当局

画像提供, K.Tymoshenko/Facebook
ロシアが占領するウクライナ南部ヘルソンに設けた行政当局は5日、ロシアへの編入の是非を問う「住民投票」の実施を、安全上の理由で延期すると発表した。
ロシアが任命した行政当局の副責任者キリル・ストレムソフ氏は、「治安情勢を鑑みて延期に至った」と説明した。
同氏によると、ウクライナ側の激しい砲撃により、ヘルソンの重要な橋が通行不能になったという。
ロシアはヘルソンやそのほかの地域で、ロシアへの編入の是非を問う住民投票の実施を計画している。ウクライナと西側諸国はこれを違法だと非難している。
こうした中、ウクライナ軍はヘルソン中心部の北167キロにあるヴィソコピリヤを奪還したと発表した。
この奪還は、ウクライナ軍が先週開始した南部での反撃作戦の一環。同軍がヴィソコピリヤを実際に奪還したかどうかは独自に検証できていない。
ウクライナ大統領府のキリロ・ティモシェンコ官房副長官がフェイスブックに投稿した画像では、ウクライナ兵がヴィソコピリヤでウクライナ国旗を掲げているように見える。
画像には「今日のヘルソン州ヴィソコピリヤ」とのキャプションが付いている。
ヴィソコピリヤには開戦前、4000人近くが暮らしていた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、南部で2つの「人口密集地」を奪還したと述べたが、具体的な地名は明らかにしなかった。
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住民投票の参加者を「起訴」
ロシアは、大部分を占領支配するヘルソン州とザポリッジャ州での住民投票を計画している。
同様の住民投票は、2014年にロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島でも実施されたが、国際的には承認されていない。
ヘルソン州のロシア側の当局者ストレムソフ氏は、ウクライナの砲撃で同州のアントノフスキー橋が損傷を受け、車両が渡れなくなったとロシア国営テレビに語った。
また、インフラと同様に市民がドニプロ川を渡るのに使う船もウクライナの砲撃を受けているとした。
ロシアはヘルソンへの部隊や武器の輸送でこの橋に依存している。
ウクライナ軍はアメリカ製M142高機動ロケット砲システム(HIMARS)を使い、ヘルソンからロシア軍を押し出そうとしている。
ウクライナのイリナ・ヴェレシュチュク副首相は、同地域で戦闘が激化しているため、ヘルソンを離れるよう市民に求めた。また、計画されているロシアの住民投票に参加する人は、ウクライナ当局に起訴される可能性があると警告した。











