英与党は9月5日に次期党首を決定へ、新首相に 今週から党首選開始

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英与党・保守党の幹部らは11日、ボリス・ジョンソン首相辞任に伴う次期党首を9月5日に発表すると決定した。また、候補者選定を素早く行うため、立候補の条件を厳しくすることで合意した。
保守党議員は今週から来週にかけて複数回の投票を行い、候補者を2人まで絞り込む。
その後、全国約16万人の保守党員が郵便投票で決選投票を行い、議会の夏季休暇までに次期党首を決定する予定だ。
これまでに11人が出馬を表明している。また、プリティ・パテル内相を含む複数の議員が期日までに立候補するとみられている。
今回の党首選では税金政策が焦点となっており、週末に相次いで出馬を表明した保守党議員の多くがさまざまな計画を発表している。

イギリス保守党党首選のスケジュール
- 7月12日:立候補の登録が開始される。締め切りは同日午後6時
- 7月13日:保守党議員による最初の投票
- 7月14日:2回目の投票予定日
- 7月18日:3回目の投票予定日
- 7月21日:決選投票に進む2人を選出する期限
- 9月5日:決選投票の勝者の発表

7月11日時点での立候補者は以下の11人。
- ケミ・ベイドノック元平等担当相
- スエラ・ブラヴァーマン法務長官
- レマン・チシュティ外務次官(新任)
- ジェレミー・ハント元保健相
- サジド・ジャヴィド前保健相
- ペニー・モーダント通商政策担当相
- グラント・シャップス運輸相
- リシ・スーナク前財務相
- リズ・トラス外相
- トム・トゥーゲンハート下院外交委員長
- ナディム・ザハウィ財務相

保守党の党首選を取りまとめる1922年委員会は今回、立候補に必要な推薦人を20人と、前回の8人から大幅に引き上げた。
また、最初の投票を通過するのに必要な票数を18票から30票に増やすことも発表した。


同委の委員長を務めるサー・グレアム・ブレイディーは今回のルールについて、「真剣な候補者」に戦ってもらう一方で、「勝ち進める見通しがほとんどない」候補が大勢参入するのを避けるため、バランスをとれるよう配慮したと説明した。
現時点で最も多くの議員から支持を得ているのはスーナク前財務相で、これにモーダント通商政策担当相とトゥーゲンハート下院外交委員長が続いている。この3人はすでに、立候補に必要な20人の推薦人を集めている。
一方ジョンソン首相は先に、「自分の支持によって誰かの機会を損ないたくない」として、立候補者の誰についても支持表明しない方針を示した。
「おとぎ話」
先週末に選挙戦を開始したザハウィ財務相は、法人税、所得税、事業税をそれぞれ削減する計画を打ち出した。
トラス外相も「就任初日」から減税政策を進めると約束。4月に決定された国民保険料の引き上げも撤廃すると述べた。ジャヴィド前保健相は週末に、390億ポンド規模の減税政策を発表した。
一連の減税の提案と対照的に、スーナク前財務相は、インフレが改善するまでは減税の見通しはないとの立場を示している。
選挙活動を正式開始する際には、「我々は伝統的な保守派の経済的価値観に戻る必要がある。それはおとぎ話ではなく、誠実さと責任を意味する」と発言するとみられている。
一方で、もし首相となった場合には減税を「もし」ではなく「いつ」という問題にしていくと約束する見通した。
ブレイヴァーマン法務長官は、自身の減税政策による歳入減は、「国家と公務員の規模」縮小で補うつもりだと発言した。また、首相に選出された場合には「福祉法案の検討に強い関心がある」と述べ、「パートタイムで働くことを選び、フルタイムの賃金に福祉手当を上乗せしようとする人が多すぎる」と指摘した。
ハント元保健相は、すでに発表している法人税削減と事業税の一時的な凍結とは別に、必要であれば国防費を国内総生産(GDP)の3%にまで増やす可能性があると発言した。
こうした中、最大野党・労働党のサー・キア・スターマー党首は、保守党党首選の候補者の減税政策を、「おとぎ話の経済で拡大競争」をしていると批判した。
さらにジョンソン氏とスーナク氏が提示した増税政策に賛成した後に、それに反対していると指摘し、候補者らは「偽善的」だと述べた。











