ゼレンスキー氏、米グラミー賞で演説 「沈黙を埋めてほしい」

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米ラスヴェガスで3日夜にあった米グラミー賞の授賞式で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の事前収録メッセージが会場で流された。
「私たちの音楽家はタキシードの代わりに防弾着を着ている」
ウクライナでロシアとの戦争が続いていることに触れ、ゼレンスキー氏はそう訴えかけた。会場では、レディー・ガガ氏やジャスティン・ビーバー氏ら多くのスターが、ゼレンスキー氏の言葉に聴き入った。
「私たちの音楽家たちは病院でけが人に歌っている。聞こえなくなった人にも歌っている。音楽は(困難を)打ち破る」
ゼレンスキー氏はさらに、「あなたたちの音楽で」ロシアの爆弾がウクライナの街にもたらした「沈黙を埋めて」もらいたいと強く呼びかけた。
「どんな方法でもいいので支援してほしい。しかし、沈黙はだめだ」
「沈黙を音楽で埋めてほしい」

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ゼレンスキー氏の録画メッセージは、アメリカ人のジョン・レジェンド氏が新曲「Free」を演奏する直前に流された。
レジェンド氏の演奏には、ウクライナ人音楽家のミカ・ニュートン氏とスザンナ・イグリダン氏が加わった。また、最近ウクライナを脱出したばかりのリューバ・ヤキムチュク氏が詩を朗読した。
レジェンド氏はゴスペル音楽の聖歌隊と共に、「Rain down freedom until we're all free(自由の雨よ、みんなが自由になるまで降れ)」と歌った。背後のスクリーンには、今回の紛争で影響を受けた人々が映し出された。
テレビ画面では曲の終わりごろ、ウクライナ難民支援の寄付の詳細が紹介された。
「生き、愛し、音を出すために」
ゼレンスキー氏はメッセージの中で、「音楽の正反対は何か。(中略)破壊された都市と殺された人の静寂だ」と主張。
「戦争では誰が生き延び、誰が永遠の静寂にとどまるのか、自分たちでは選べない」と述べた。
そして、ウクライナは「生き、愛し、音を出すために」、自由を守ろうとしていると強調。
近いうちに、同国の男女が「グラミーのステージにいる人たちのように自由に」なれることを願っていると述べて、メッセージを締めくくった。
2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、多くのウクライナ人の音楽家やプロデューサー、DJたちが、ロシアとの戦いに加わっている。戦場記者や軍の資金調達者として活動している人もいる。










