イギリス、ウクライナに自衛兵器を供給 国境でのロシア軍増強受け

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イギリスのベン・ウォレス国防相は17日、ウクライナに自己防衛のための短距離対戦車ミサイルを供給していると発表した。ロシアがウクライナ国境に約10万人の兵士を集結させている事態を受けた措置。
議会で説明に当たったウォレス国防相は、ロシアの部隊を出動させる侵攻が起こりうると「懸念する、合理的かつ現実的な理由」があると述べた。
また、訓練を提供するためにイギリス軍の小チームをウクライナに派遣したと述べた。
ロシアはかねて、ウクライナ侵攻の意図はないと述べるとともに、西側諸国が侵略行為を行っていると非難している。
イギリスは2015年以降、ウクライナに数十の部隊を派遣し、訓練を行っている。また、2014年にロシアがウクライナのクリミア半島を実質的に併合して以来、ウクライナ海軍の再建にも力を貸している。
しかしウォレス氏は、ロシアが「ますます脅威的な振る舞い」をしていることから、安全保障面での支援を拡大すると述べた。
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ウォレス氏によると、対戦車兵器の第1弾は17日にウクライナへ送られた。兵器の種類などは明らかにされなかった。
「ウクライナには国境を守るあらゆる権利があり、この新たな支援パッケージによってその能力が高まる」とウォレス氏は述べた。
「ここで明言しておきたいのは、供給する兵器の射程は短く、自衛目的だとはっきり言えるものだ。ロシアに脅威をもたらす戦略的兵器ではない。自衛のために使うものだ」
また、ロシアがウクライナに対して「不安定化を図る行動」を行った場合、「国際的な制裁の数々を行う準備ができている」と話した。
その上で、「我々は数百年そうしてきたように、ロシアの人々と友好関係にありたい。ロシアと相互利益を育めるような世界もある」と述べた。
「私は外交が勝利する可能性にまだ希望を持っている。外交と対話を選ぶのか、紛争とその結果を取るのかはプーチン大統領にかかっている」
「NATOに加盟したい」
駐英ウクライナ大使のヴァディム・プリスタイコ氏は、イギリスの兵器供給と部隊派遣を歓迎。BBCの取材に対し、ウクライナが抱える一番の問題は、同国が北大西洋条約機構(NATO)の加盟国でないことだと話した。
「ウクライナはNATOに加盟したい。(中略)私たちは欧州最大の軍隊にたった一国で対峙(たいじ)している」
ウクライナ東部では2014年以降、ロシアが支援する分離派とウクライナ軍の衝突が続いている。停戦協定が結ばれてるものの、争いは絶えない。
西側諸国とウクライナの情報機関は、ロシアが今年早期にもウクライナに侵攻する可能性があるとみている。
これに対しロシア側は、NATO加盟国がウクライナに武器を供給していると非難。アメリカがこの地域の緊張を高めていると主張している。
また、ウクライナ侵攻は計画していないとし、部隊の移動は軍事演習が目的だと説明している。昨年12月にはNATOに対し、東欧での活動を大幅に縮小するとともに、ウクライナのNATO加盟を認めないよう要求した。











