米FDA諮問委、5~11歳へのファイザー製ワクチン接種を推奨

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米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は26日、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、5~11歳の子どもへの接種を推奨することを賛成多数で決めた。これにより、数週間以内に対象者への緊急使用が承認される道が開かれた。
FDAの諮問委員会は、予防接種を受けることによるメリットが、健康リスクを上回ると判断した。
米ファイザーと独ビオンテックは9月、両社が開発する新型ウイルスワクチンについて、5~11歳の子どもにも安全に使用できることを示す臨床試験データを公表。「強固な」抗体免疫反応を示したとしていた。
アメリカではすでに、同ワクチンを12歳以上の子どもに接種している。
今回の決定により、アメリカの5~11歳の子ども約2800万人が影響を受けることとなる。
緊急使用を可能にするには、FDAと米疾病対策センター(CDC)の承認が必要となる。11月2日に決定される見通しで、翌日には接種が開始できるようになる。1回のワクチン量は通常の3分の1となる。
一方で規制当局は、ファイザー製と米モデルナ製ワクチンの接種後、非常にまれに心臓に炎症が起こるリスクについて考慮しなければならなかった。
アメリカの公式データによると、新型ウイルスのパンデミックが始まって以来、5~11歳までの子ども約160人が新型ウイルス感染症COVID-19で死亡している。同国の新型ウイルスによる死者は73万8877人となっている。(米ジョンズ・ホプキンス大学の集計、日本時間27日午前時点)。
累計感染者数は4560万8408人で、そのうち何千人もが入院する事態となった。またアメリカでは、新型ウイルス関連のめずらしい炎症性疾患の症例が5000件以上報告されており、46人の子どもが死亡している。
モデルナは25日、自社製の新型ウイルスワクチンが6~11歳の子どもたちに「強固な中和抗体反応」をもたらしたとする研究結果を受け、規制当局に臨床試験データを提出すると発表した。
イギリスでは12~15歳の子どもを対象としたワクチン接種の展開が始まったばかり。同国の主席医務官は12~15歳の子どもにワクチンを1回接種すべきだと推奨しているが、アプローチ方法は国ごとに異なる。

<解説>子どもへのワクチン接種、各国への影響は――ミシェル・ロバーツ、保健編集長
今回の米FDA諮問委員会の決定は、アメリカだけでなく、他の国の接種展開にも影響を与える可能性のある画期的なものだ。
イスラエルのように、すでにアメリカに追随すると表明している国もある。
米規制当局は長所と短所を慎重に考慮した結果、低年齢の子どもに接種するケースがあるとしている。
ほとんどの子供は新型ウイルスに感染しても重症化する可能性は低いが、症状がなくても感染している可能性はある。
ワクチンを接種することで、他の人にウイルスを拡散するのを防ぐことができる。
また、幼い子どもでも症状が悪化する可能性もあるため、それを防ぐのにもワクチンは有効だ。
ファイザー製ワクチンがどのように展開され、パンデミックにどのような影響を与えるのか。世界が注目している。












