新型ウイルス起源、特定の「最後のチャンスかも」 WHOが調査団を新設

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世界保健機関(WHO)は13日、新規病原体の起源に関する科学諮問グループ(SAGO)の新設と、メンバーとなる専門家26人を発表した。新型コロナウイルス感染症COVID-19の起源を特定する最後のチャンスになるかもしれないとしている。
中国・武漢市で新型ウイルスが初めて確認されてから1年半以上が経過したが、このウイルスが出現した経緯は不明なままだ。
SAGOは、新型ウイルスが武漢市内の野生動物を扱う市場から人間へと感染したのか、あるいは研究所から誤って流出したのかを検討する。
中国は研究所からのウイルス流出説に強く反論している。
WHOは今年1月に中国へ調査チームを派遣。新型ウイルスが武漢の研究所から流出した可能性は「極めて低く」、おそらくコウモリが起源だろうと結論づけた。その上で、ウイルスの発生源を突き止めるにはさらに調査が必要だとの見解を示した。
しかし、WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は後に、中国から提供されたデータは不十分で、透明性に欠けるものだったため、調査が妨げられたと語った。
新型ウイルス以外も調査
今回SAGOのメンバーに指名された専門家の中には、中国での起源調査に参加した専門家6人が含まれる。
SAGOは新型ウイルスのほかにも、リスクの高い病原体の起源を調査する予定。
テドロス事務局長は、「新たな病原体がどこから出現するのかを理解することは、将来の大流行を防ぐのに不可欠だ」と述べた。
テドロス氏をはじめとするWHO関係者は、学術誌「サイエンス」に掲載された共同論説の中で、「(武漢の)実験室で事故があった可能性を排除することはできない」としている。
「最後のチャンス」
WHOの健康危機担当マイケル・ライアン氏は、SAGOの活動が「新型ウイルスの起源を理解する最後のチャンス」になるかもしれないと述べた。
米CNNは、中国がパンデミック初期に採取された何万もの血液バンクのサンプルを検査する準備を進めていると報じている。そうした中、ウイルスの起源を調査するWHOの新たなグループの設置が発表された。
中国の国連ジュネーブ事務局常駐代表部の陳旭大使は、SAGOの活動を「政治化」してはならないと述べた。
「調査チームをほかの場所へ派遣すべき時だ」









