アフガンのサッカー女子ユース選手ら、イギリスが定住認める方針
キャロライン・ホーリー外交問題担当編集委員

画像提供, ROKiT Foundation
アフガニスタンのサッカー女子ユース代表の数十人が、家族とともにイギリスに定住できると連絡を受けた。代表選手たちは先月、タリバンから逃れ、パキスタンに避難した。
パキスタンに避難しているのは、13~19歳の選手35人。これまでの数週間、同国内のホテルに滞在してきたが、11日に査証(ビザ)が失効する。
他の受け入れ国が見つからない場合、アフガニスタンに帰国せざるを得ない状況だった。
英政府の報道官は、「アフガン女子ユースチームに対するビザ発行の手続きが最終段階にある。彼女たちをまもなくイギリスに迎えるのを心待ちにしている」と述べた。
<関連記事>
選手たちの脱出を支援してきたROKiT財団のシウ=アン・マリー・ギル最高経営責任者(CEO)は、「素晴らしいニュースだ。人命を救ったこの決定について、ボリス・ジョンソン首相とプリティ・パテル内相に深く感謝する」とした。
ギル氏によると、選手たちは今後について深く憂慮していたが、現在は安堵(あんど)している。2~3週間でイギリスに到着する見込みだという。
英サッカークラブのリーズ・ユナイテッドやチェルシーなどが、彼女たちの支援を約束している。
「7割に殺害予告」
女子ユース代表選手たちはこれまで、多大な苦難を経験してきた。
大半はアフガニスタン西部ヘラート出身。欧米諸国が航空機を使って同国からの避難活動を始めると、首都カブールに移動し、隠れ家に身を隠した。
ギル氏は、「彼女たちの7割は殺害予告を受けていた」、「みんなおびえ切っていた」と話した。
アフガニスタンのサッカー女子元代表チームはオーストラリアに避難。女子ジュニアチームはポルトガルへの亡命が認められた。
しかし、ユースチームの先行きは決まっていなかった。
女性のスポーツ参加を認めず
ユース代表選手たちは、指導者や家族らとともに8月末、カタールに避難する予定だった。空港付近までバスで移動したが、安全が懸念されるとして降車を命じられた。2時間後、空港で自爆攻撃があった。
10日間身を隠した後、アフガン国境まで車で移動し、パキスタンへと渡った。同国のイムラン・カーン首相が入国を許可した。
だが、パキスタンのビザの失効が迫り、新たな行き先を見つけなくてはならなかった。アフガニスタンへの帰国は危険過ぎるとされている。
同国ではタリバンが権力を掌握して以来、女性のスポーツ参加は認められていない。サッカー女子元代表チームのキャプテンだったカリダ・ポパル氏は、タリバンの報復の恐れがあるとして、サッカー道具を焼き捨て、サッカーをしている写真をソーシャルメディアから削除するよう選手たちに呼びかけていた。










