米極右「プラウド・ボーイズ」リーダーに約5カ月の禁錮刑 BLMの旗燃やした罪

Enrique Tarrio, leader of the US far-right Proud Boys

画像提供, Getty Images

画像説明, 米極右団体「プラウド・ボーイズ」のリーダー、エンリケ・タリオ被告は、大統領選の結果認定に抗議するため大勢が首都ワシントンに集まると話していた

米首都ワシントン(コロンビア特別区)の最高裁判所は23日、昨年12月に「黒人の命も大事だ(BLM)」運動の旗を燃やした疑いで逮捕、起訴された米極右団体「プラウド・ボーイズ」のリーダーに対し、155日の禁錮刑を言い渡した。

エンリケ・タリオ被告(37)は裁判で、旗を燃やしたことに加え、今年1月の逮捕時に、銃に装填(そうてん)できる弾の数を増やす違法な装置を所持しようとしたことも認めた。

23日にビデオで出廷したタリオ被告は、自分の行動に「言い訳はできない」と述べて謝罪した。

タリオ被告は9月6日に刑務所に出頭し、刑を開始するよう命じられた。

<関連記事>

検察側は、タリオ被告をはじめとするプラウド・ボーイズのメンバーが昨年12月12日、伝統的に黒人の信徒が多いアスベリー合同メソジスト教会に掲げられていたBLMの旗を撤去し、燃やしたと説明した。

この事件は、ドナルド・トランプ前大統領の落選に抗議し、不正選挙だったというトランプ氏の主張を支持する集会の中で発生した。

数日後、タリオ被告は米紙ワシントン・ポストの取材で、旗を燃やした中に自分もいたと認めた。

「説得力ない」

23日の公判でタリオ被告は自分の行動を「間違い」だと認めたものの、ハロルド・クッシェンベリー判事は、この言葉には「全く説得力がない」と指摘した。

クッシェンベリー判事はさらに、タリオ被告は「明らかに意図的に、そして誇らしげに、平和的な抗議集会から暴力的になる可能性のある行為に足を踏み入れていた」はずだと述べた。

昨年12月の集会はおおよそ平和的なものだったものの、終盤になって対抗するグループとの衝突が発生。警察によると30人以上が逮捕され、4カ所の教会が荒らされた。

警察は今年1月6日に起きたトランプ支持者による議会襲撃事件のわずか2日前に、タリオ被告が米大統領選の結果認定に抗議する目的で首都ワシントンに入ろうとしたところを逮捕した。検問で車内から違法な弾倉が見つかったことが、2つ目の起訴内容につながった。

タリオ被告はこの直前、保守派が好んでいたソーシャルメディア「パーラー(現在は閉鎖)」で、プラウド・ボーイズは「記録的な数で1月6日に集まる」予定だと示唆。自分たちは「素晴らしい紳士たちの最も悪名高い集まり」だと述べていた。

プラウド・ボーイズは2016年、カナダ系イギリス人で右翼活動家のギャビン・マキネス氏が創設。

右翼・反移民で、男性のみが参加でき、左翼の対抗組織に対して非常に暴力的に振る舞うことで知られている。タリオ被告は2018年にリーダーとなった。