米白人至上主義団体がキルト着用 「悪夢のよう」とメーカー

Proud Boys in yellow kilts

画像提供, Getty Images

画像説明, キルトブランド「Verillas」の黄色のキルトを着たプラウド・ボーイズのメンバー

米ヴァージニア州のキルト販売会社は13日、白人至上主義団体「プラウド・ボーイズ」のメンバーが同社のキルト製品を着用したことに強い「不快感」を表明した。同団体は先週末、首都ワシントンでドナルド・トランプ大統領を支持する集会を開いた際、黄色のキルトを着用していた。

LGBT(性的少数者)の男性が所有するキルトブランド「Verillas」は、「悪夢のような事態」により、売り場からキルトを撤去せざるを得なくなったと主張している。商品撤去のほか、黄色のキルトの購入者に無料で別の色へ交換するサービスも行っている。

先週末、Verillasの鮮やかな黄色のキルトを着たプラウド・ボーイズの一団が、侮蔑語と「アンティファ」と書いた尻を人々に見せるなどする様子を捉えた動画がソーシャルメディアに投稿された。アンティファはプラウド・ボーイズと度々衝突している極左の活動家集団だ。

プラウド・ボーイズは「西部の熱狂的愛国主義者」を自称する、男性のみの団体。

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アメリカの過激派集団は、自分たちの忠誠を示し、ほかの人たちに認識されるのに適したアイテムや服装を選んで使用することが多い。

「がくぜんとし、いら立った」

Verillasのオーナー、アリスタ・グリーンブライア氏は、自分のブランドがプラウド・ボーイズの活動に巻き込まれたことへのショックと動揺をあらわにした。

「私はがくぜんとし、憤慨し、いら立った。彼ら(プラウド・ボーイズ)は我々のブランドが象徴しているあらゆるものとは真逆なので」と、グリーンブライア氏はBBCに述べた。そして、同団体が当初、メタル・バンド用のキルトを探していると主張していたと明かした。

「かなり腹が立った。少し冷静になる必要があったが、我々は彼らのお金を受け取らないと決めた」

Verillasはツイッターで、プラウド・ボーイズが支払った金額を上回る1000ドル(約10万3000円)を反人種主義団体「全米有色人種地位向上協会」(NAACP)に寄付すると発表した。

慈善団体への寄付で対抗

グリーンブライア氏は、今後同ブランドの商品に慈善活動への寄付を付帯していく方針としている。

「私の商品を購入する人を自分でコントロールはできないが、我々の商品を買うことは、良い目的のためにお金を使っていることになる。自分たちが信じていることと真逆のことのために闘っている会社から誤って商品を買っていたと知ったら、あまりうれしくないと思う」

「我々は憎しみを愛に変えたい」と、グリーンブライア氏は付け加えた。「我々が得た多くの支持は、悪夢のような状況を一変させた。そして、自分たちが信じているのと同じメッセージを多くの人が支持していることを示してくれた」。

プラウド・ボーイズが衣料品ブランドとのトラブルを引き起こしたのは今回が初めてではない。

9月には、英衣料品ブランド「フレッド・ペリー」が、自社のポロシャツがプラウド・ボーイズの「ユニフォーム」の1つとして定番になったことを受け、このポロシャツの米国内での販売を停止した。