極右団体「プラウド・ボーイズ」のハッシュタグ、LGBTコミュニティーがトレンドに逆利用

Members of the far-right group Proud Boys attend a rally in Portland, Oregon, U.S. September 26, 2020

画像提供, Reuters

画像説明, プラウド・ボーイズは、自分たちは反同性愛組織ではないと主張している

LGBT(性的マイノリティー)コミュニティーの人々が、アメリカの極右団体「プラウド・ボーイズ」の名前を逆手に取り、インターネット上で性の多様性を称賛する活動を起こしている。

プラウド・ボーイズは反移民を掲げる極右団体。一方、英語で誇りを意味する「プライド」あるいは「プラウド」という単語は、LGBTコミュニティーの人々が自分たちを表現する言葉でもある。

今回の活動はこの意味の重複を利用したもので、ソーシャルメディアにはハッシュタグ「#ProudBoys」と共に、LGBTの誇りを掲げる「プライド・パレード」の様子や、同性愛カップルの写真などが次々と投稿されている。

この活動には、「#ProudBoys」という言葉から極右・反移民のメッセージを取り除こうという意図もあるという。

「#ProudBoys」のハッシュタグは、先週末からツイッターだけでも8万8000回以上使われている。これまでに多くの俳優やアーティスト、在米カナダ軍などがこの運動に参加した。

一方プラウド・ボーイズは、自分たちは反同性愛組織ではないと主張している。

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この活動は1日、俳優でLGBTの権利活動家であるジョージ・タケイ氏が、「とてもゲイっぽいことをしている」写真を撮って、「#ProudBoys」のハッシュタグを付けて投稿しようと呼びかけたことがきっかけ。

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タケイ氏はこのツイートで、Kポップファンが「Black Lives Matter(BLM、黒人の命は大事)」運動で起こした同様のトレンドにも言及した。Kポップのファンは今年初め、BLM運動を支援するために、BLMに批判的な「#WhiteLivesMatter(白人の命は大事)、「#AllLivesMatter(全ての命は大事)」といったハッシュタグと共に、Kポップアーティストの写真を大量に投稿する活動を行っていた。

「#ProudBoys」をめぐるハッシュタグには、動画配信ネットフリックスのリアリティー番組「クィア・アイ」に登場するボビー・バーク氏も参加。夫とのツーショットと共に、「この素敵な #ProudBoys を見て(リツイートして、このハッシュタグをヘイトではなく愛で埋めよう)」と投稿した。

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在米カナダ軍の公式アカウントは、男性がキスをしている写真を投稿し、これまでに4万回近くシェアされている。

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こうした活動について、プラウド・ボーイズのエンリケ・タリオ会長はCNNの取材で、ソーシャルメディアのユーザーが何を得ようとしているのか分からないと話した。

「ヒステリックな活動だ。我々を攻撃するものでもないし、侮辱にもならない。我々は反同性愛ではない。誰が誰と寝ようと気にしていない」

「この活動を通じて、我々の支持者を追い払い、我々を黙らせようとしている」

「他の人の考えを追い払おうとするのは、全く進歩的でないと思う」

「プラウド・ボーイズ」とは

プラウド・ボーイズは2016年、カナダ系イギリス人で右翼活動家のギャビン・マキネス氏が創設。右翼・反移民で、男性のみが参加できる。

メンバーの全員が白人ではないものの、左翼の対抗組織に対して非常に暴力的に振る舞うことで知られている。これまでにフェイスブックやインスタグラム、ツイッター、YouTubeなどがプラウド・ボーイズのアカウントを凍結している。

9月29日に行われた大統領選の第1回テレビ討論会で、ドナルド・トランプ大統領が「引き下がって、待機(stand by)するように」と指示するような発言をしたことから、ここ数日で特に注目が集まっている。

トランプ大統領は後にこの発言を修正し、白人至上主義を非難した。だが、タリオ氏をはじめとするプラウド・ボーイズのメンバーは、大統領からお墨付きを得たとしている。