タリバン、2日間で2カ所の州都を制圧 今度は北部

Afghan security forces patrol in Herat

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画像説明, 戦闘が続く西部ヘラートの政府兵

アフガニスタンの反政府組織タリバンは7日、北部ジョウズジャーン州の州都シェベルガーンを制圧したと発表した。

タリバンは6日に南部ニムルズ州の州都ザランジを占領しており、2日間で2か所の州都を手中に収めた格好。アフガニスタン政府軍との戦いは全土に及んでいるが、政府軍にとって大きな痛手となる。

このほか、北部クンドゥーズ州クンドゥーズや、南部ヘルマンド州ラシュガル・ガーでも激しい戦闘が続いている。

20年にわたり駐留していたアメリカ軍や外国部隊が撤退を開始して以降、タリバンは国内で急速な進攻を続けている。地方の大部分を占領し、現在は主要都市を標的にしている。

アフガニスタン国防相の報道官はBBCの取材に対し、政府軍の兵士はなおシェベルガーン市内におり、「まもなく」タリバンを一掃すると話している。

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シェベルガーンは、アフガニスタンの元副大統領で軍司令官のアブドゥル・ラシド・ドツーム氏の地元。同氏の支持者がタリバンと対戦している。

地元メディアによると、市民150人が政府軍を助けるために市内に入った。

タリバンは6日、激戦の末に市庁舎を制圧。しかしその後、アフガン軍が奪還した。

しかし地元議会のバブール・エシュチ氏は、タリバンが市全体を制圧しており、軍の施設でも戦闘が続いているとBBCに語った。

タリバンの高官は、シェベルガーンの刑務所を占領したと発表。受刑者が次々と外に出てくる動画がソーシャルメディアに投稿された。

アフガン国防相のファワード・アマン報道官は、BBC番組「ニューズアワー」の取材で、政府軍はなお空港を含む同市の「大半の地区」に展開しており、「間もなくテロリストを掃討する」と語った。

一方で、市の一部を制圧されたことは認めているほか、「民間の犠牲者を出さないために」政府軍が撤退したことも明らかにした。

国防省によると、アメリカのB-52爆撃機が、市内のタリバンを攻撃した。

Afghan security officials patrol after they took back control of parts of Herat city

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画像説明, タリバンが2日間で2カ所の州都を制圧し、政府軍には大きな痛手となった。写真は西部ヘラートの政府兵

西部ヘラート州ヘラートや、カンダハール州カンダハール、ラシュガル・ガーといった州都にも、タリバンが迫っている。

アフガニスタン政府軍は、ラシュガル・ガーで司令官を含むタリバン戦闘員数十人を殺害したと発表。しかし、タリバンはこれを否定している。

一方、タリバンは首都カブールは今週、タリバンがアシュラフ・ガニ大統領の元報道官を射殺したほか、国防相の自宅を爆弾で攻撃した。

タリバンはさらに、ここ数週間で近隣諸国との主要な国境検問所を占領している。

すでにパキスタンとの国境は、タリバンによって封鎖されている。これによって、パキスタン側にいたアフガニスタン国民が、家に帰れない事態になっている。

こうした中、アメリカやイギリスは在留市民にアフガニスタンから出国するよう呼び掛けている。

イギリス外務省は6日、タリバンが攻撃を継続する見通しが極めて高いと警告した。アメリカ政府は、自費で航空券を買えない在アフガニスタン米市民に対し、本国帰還のための融資を行うと発表している。