アフガン国防相の自宅を襲撃、4人死亡 自動車爆弾や銃撃

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アフガニスタンの首都カブールで3日、国防相の自宅を狙った自動車爆弾攻撃や銃撃があり、4人が死亡した。
武装集団による襲撃があったのは、カブールの厳重な警備が敷かれる外交地区「グリーンゾーン」の近くで、自動車爆弾が爆発した。
ビスミラ・カーン・モハマディ国防相は当時、自宅にはいなかった。モハマディ氏の家族は無事に避難した。
アフガニスタンでは、ほかの主要都市で戦闘が続いており、国連安全保障理事会は暴力行為の即時停止を求めている。
治安当局はAFP通信に対し、この襲撃で4人が死亡したと発表した。イタリアの医療慈善団体「Emergency」は、カブール市内の施設に負傷者11人と4人の遺体が運ばれたことを認めた。
報道によると襲撃犯4人も死亡した。
「大丈夫だ」
モハマディ氏は事件後、「心配しないでください、何もかも大丈夫だ!」とツイートした。
米国務省は今回の襲撃について、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンによる攻撃の「特徴がみられる」とした。
事件の数時間後、大勢のカブール市民が路上や屋上に集まり、「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と叫び、タリバンの攻撃への抵抗を示した。この様子をとらえた動画はソーシャルメディアで共有された。
ここ数日激しい戦闘が続いている、西部の第3の都市ヘラートでも2日、同様の光景がみられた。
アフガン国内で何が
武装勢力と政府軍の激しい戦闘が続く南部ヘルマンド州ラシュガル・ガーでは、1日で少なくとも40人の民間人が死亡したと、国連が3日に発表した。
「路上には死体が散乱している。民間人なのかタリバンの戦闘員なのかわからない」と、住民の1人はBBCアフガンのWhatsappでのインタビューに答えた。安全上の理由で名前を伏せて取材に応じたこの住民は、「数十もの家族が自宅を逃れ、ヘルマンド川の近くへ移り住んだ」と述べた。
恐怖におびえているほかの住民たちも、路上に転がっている死体を見たとBBCに述べた。
アフガニスタン軍は、タリバンに対する大規模な攻撃を開始する前に、街を離れるよう市民に求めた。市街地では数日前から戦闘が続いており、タリバンがほとんどの地区を制圧したと報じられている。
国連などの国際機関は人道危機の悪化を警告している。

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タリバンは、2001年9月の米同時多発攻撃直後のアメリカ軍と北大西洋条約機構(NATO)軍のアフガン侵攻によって政権の座を追われた。
アフガニスタンで米軍などの駐留部隊の撤退が進められる中、タリバンは急速に勢力範囲を拡大し続けている。ヘルマンド州はアメリカやイギリスの軍事作戦の中心地だったこともあり、州都ラシュガル・ガーを制圧すればタリバンにとって大きな象徴的価値を持つことになる。
ヘルマンド州議会のアタウラ・アフガン議長は、戦闘が「自分たちの手に負えなくなってきている」ようだと認めた。
アフガンとアメリカはタリバンを標的に空爆を行っているが、タリバンは今週さらに前進した。
タリバンの戦闘員が住宅や店舗を占拠し、戦闘が続く中、住民が自宅から動けずにいるとの報道がある。
通常タリバンは拡声器を使って住民に退避を促すが、時には家の中に入ってくることもある。住民はわずか数分以内に逃げ出さなければ、戦闘に巻き込まれるおそれがある。
タリバンはかつて拠点としていたカンダハール州を制圧しようとしている。ヘラートでも衝突が激化している。








