【東京五輪】 体操、橋本が鉄棒で2個目の金 バイルスは復帰し平均台で銅

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東京オリンピックの体操は最終日の3日、有明体操競技場で種目別決勝があり、男子の鉄棒で橋本大輝(19)が金メダルを獲得した。女子の平均台では、個人種目の棄権を続けていたシモーン・バイルス(24、アメリカ)が競技に復帰し、銅メダルを手にした。
橋本は男子個人総合に続く2個目の金メダル。男子団体の銀と合わせ、今大会で計3個のメダルを獲得するとともに、日本体操界の新たなスター選手としての地位を固めた。
決勝は8人で争い、橋本は7番目。順番が回ってきた時点で、直前に演技したティン・スルビッチ(クロアチア)が14.900を出してトップだった。
橋本は、難易度の高い手放し技を次々と決め、勢いに乗って最後の宙返りへ。空中で鮮やかに体を回転させ、着地をぴたりと決めた。
得点は15.066。首位に立ち、最後の演技者が低得点に終わると、優勝が決まった。
「大きな経験になった」
銅メダルは14.533のニキータ・ナゴルニー(ロシア・オリンピック委員会)が獲得。北園丈琉は落下が響き、6位だった。
橋本は表彰式後のインタビューで、「落下している選手が多くて、多くの選手が攻めていた中で、自分はいつもどおり(技を)出すだけになってしまった。でもその結果、しっかり通し切れて、金メダルを獲得できたのは大きな経験となった」と話した。
そして、「最後は着地が止まって本当によかった」、「着地勝負になると思っていた。気持ちを引き締めて止めにいった」と振り返った。
内村の後継に
橋本は、2012年ロンドン五輪と2016年リオデジャネイロ五輪で男子個人総合を2連覇した内村航平から、王座を引き継ぐことになった。内村は先週、種目別鉄棒の予選に出場したが、通過できずに今大会を終えた。
橋本は18歳になって間もない2019年の世界選手権で、4位に入って頭角を現した。だが、内村と比較されることについては、「まだ同じレベルにはいない」としてきた。
そして、全力を尽くし、練習を積んで(内村と)同じ評価とレベルに追いつきたいなどと述べていた。
橋本はこの日、オリンピックが昨年開かれていたら、このようなことは達成できなかったとした。また、自分が出した結果がとてもうれしいと話し、厳しい練習が実を結んだと述べた。
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バイルスが最後の種目に
バイルスは7月27日の団体決勝で、跳馬の演技を終えたところで途中棄権してから、この日まですべての個人種目を棄権していた。心の健康を守るためと説明していた。
2016年リオデジャネイロ五輪4冠で、今大会でも最大6個の金メダルを獲得するとみられていたバイルスは、体操選手が「ツイスティーズ」と呼ぶ、一種のメンタルブロック状態に苦しんでいるとされる。
競技場に姿を見せると、温かく迎えられた。
平均台の上では堅実な演技を見せ、最後は後ろ向きに2回転してから屈伸2回宙返りで着地。うれしさから飛び跳ねると、ライバルたちとハグをした。得点は14.000だった。
金メダルは、14.633を出した管晨辰(中国)、銀メダルは14.233の唐茜靖(同)が獲得した。芦川うららは6位だった。

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「戻ったことに大きな意味がある」
バイルスは2016年リオデジャネイロ五輪に続き、2大会連続でこの種目の銅メダルを手にした。今大会のメダルは、女子団体の銀に続き2個目。五輪メダルは計7個になり、シャノン・ミラーと並んで、米体操界でメダル獲得数が最も多い選手となった。
「今日はメダルを期待していなかった。ただ自分のために競技場に出たいと思い、まさにそうした」
「一連の経験を経て競技場に出られた自分自身を誇りに思う」
これでオリンピックと世界選手権のメダルが計32個となったバイルスは、競技に戻るのは、表彰台に上ることより意味があると話した。
「2016年の銅メダルより少し甘美な感じがする」
「他の種目では空中でツイスト(ひねり)ができなかった。床に落ち続け、ツイストが安全にできなかった」
「他の決勝から棄権したのは、ツイストが確実ではなかったから。平均台もしっかりできるとは思わなかったが、この大会が終わる前にここに来て、もう一度演技ができたのはとても大切なことだ」
順位










