金正恩氏、アメリカとの「対話と対決の両方」に備える

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北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は17日、アメリカとの「対話と対決の両方に備える」必要があると述べた。「とりわけ対決には完全に」必要があると強調した。開会中の朝鮮労働党中央委員会総会で発言したと、朝鮮中央通信が18日伝えた。
金総書記がジョー・バイデン米政権に直接言及したのは、これが初めて。北朝鮮はこれまで、バイデン政権からの接触を拒絶していたとされる。
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総書記は、「国家の尊厳と自主的な発展の利益を守るため」、さらに国の安全保障と平和的環境の確保のため、「とりわけ対決には全面的に備える」必要があると述べたという。さらに、自分たちは事態の変化に「機敏に」対応し、「朝鮮半島情勢の安定的な管理に注力するべきだ」とも述べたという。
金氏は15日の同委員会では、「人民の食糧状況は今、厳しくなりつつある」と述べている。
バイデン氏は大統領選中、金氏を「悪党」などと呼んでいた。また大統領就任後も今年4月には北朝鮮を、世界の安全保障にとって「深刻な脅威」だと発言した。
北朝鮮はバイデン政権発足目前の今年1月には、アメリカを「最大の敵」と呼んだほか、大規模な軍事パレードを実施。また、バイデン氏が北朝鮮を「深刻な脅威」などと発言したことについて、「敵対的な政策」を維持しようとしていると非難した。
バイデン政権は4月末までに北朝鮮政策の点検と再構築を終わらせ、アメリカは引き続き朝鮮半島の完全な非核化を目指す方針を示している。バイデン氏はこれを外交と「厳しい抑止」で実現すると述べた。
その際、ホワイトハウスのジェン・サキ大統領報道官は、米政府の新しい北朝鮮政策は「大掛かりな取引の実現に注力するものではなく、戦略的な忍耐に依存するものでもない」と説明。むしろアメリカは「調整の取れた実務的で開かれた姿勢」で、「実務的な進歩」に注力し、北朝鮮との「外交を模索していく」と述べていた。
金総書記はドナルド・トランプ前大統領と3回にわたり直接会談しているが、非核化交渉は具体的な進展のないまま頓挫した。








