フランス政府、イギリスからの渡航者を隔離対象に インドの変異株懸念

Customers enjoy a lunch on the terrace of a beach restaurant in Nice, France

画像提供, Reuters

画像説明, フランス・ニースのレストラン

フランス政府は26日、イギリスからの渡航者に7日間の隔離を義務付けると発表した。インドで特定された新型コロナウイルスの変異株がイギリスで流行していることを受けた措置。31日から実施される。

イギリスでは先週、変異株「B.1.617.2」の新規感染が3424件報告され、前の週から2111件増えた。

これを受けて、欧州ではイギリスからの渡航制限が相次いでいる。ドイツは先週、イギリスからの渡航者を2週間隔離すると発表。オーストリアは6月1日から、イギリスからの直接渡航を禁止する。

英イングランド主任医務官(CMO)のクリス・ウィッティー教授は、インドの変異株は英ケント州で特定された変異株よりも「感染力が高い」と説明している。イギリスの変異株は今年初め、同国で大きな流行の波を生み出し、医療機関を圧迫した。

ウィッティー氏は、「イギリスではこれからインドの変異株が優勢となるとみている」と話している。

一方イングランド公衆衛生庁(PHE)は先に、米ファイザー製と英アストラゼネカ製のワクチンの接種を完了すれば、インドの変異株にも効果があるとする研究を発表した。

研究によると、これらのワクチンのいずれかを2回接種した場合、インド型変異株に対し、英ケント州で特定された変異株に対するものと同程度の予防効果が得られる。ただ、どちらのワクチンも1回目の接種から3週間が経過すると、インド型変異株に対する効果は33%にとどまった。一方で英ケント型の変異株に対しては50%の効果が示されたという。

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英イングランドは現在、フランスとドイツ、オーストリアを渡航制限の信号システムのうち「黄色」リストに入れている。「黄色」では対象国への渡航を推奨せず、帰国した場合には隔離措置を行う。

フランスは6月9日から、ワクチンの接種を完了しているか、検査で陰性が証明されている人について、イギリスからの渡航を認める方針だった。

同じく「黄色」に指定されているスペインは、すでにイギリスからの観光目的での渡航を許可している。

欧州連合(EU)は先に、EUが承認したワクチンの接種が完了している人、直近の検査で陰性だった人、最近感染から回復した人について、7月から域内の移動を認める方針を固めた。