ブラジル大統領、閣僚ら大幅刷新 新型ウイルス対応で批判受け

画像提供, AFP
ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は29日、閣僚6人の交代を発表した。新型コロナウイルスのパンデミックへの対応をめぐり、ボルソナロ氏の人気は急落しており、大幅な大勢立て直しを図ったかたち。
ブラジルのエルネスト・アラウージョ外相とフェルナンド・アゼベド国防相は29日、辞任を発表した。
ボルソナロ大統領に忠実なアラウージョ外相は先週末、ブラジルの国際的な地位を損ねたとして議員から激しい批判を受けていた。外相が中国やインド、アメリカとの関係にうまく対処できなかったことが、同国の新型ウイルスワクチン不足につながったというものだ。
ボルソナロ氏は両閣僚を含む6人の交代を発表した。今回の内閣改造は、2年前にボルソナロ氏が政権を握って以降で最大規模。
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感染の第2波と闘うブラジルで、医療体制は崩壊寸前だと言われている。
ボルソナロ氏は新型ウイルスそのものの影響よりも経済への影響の方が大きいとして、一貫して隔離措置に反対してきた。
また 2月には国民に対し、新型ウイルスのパンデミックについて「泣き言を言うな」と発言した。
同国ではこれまでに30万人以上が死亡し、1200万人以上の感染が確認されている。
BBCのレオナルド・ロシャ記者によると、新体制は議会でボルソナロ氏を支持する右派政党の連合体と関連があるという。
ボルソナロ氏がパンデミック対応をめぐり弾劾裁判にかけられる可能性が出ている中、影響力を増しているこの連合体は同氏の政治生命にとっても重要だと見られている。
ワクチン計画で苦戦
マルセロ・ケイロガ新保健相は米ファイザー/独ビオンテック製ワクチンについて、アメリカからの早期納入を推進していると述べた。ブラジルでは過去1年間で保健相が頻繁に交代しており、ケイガロ氏で4人目。
国土が広大なブラジルはこれまで、ワクチン供給に苦戦している。
2回の接種が必要なオックスフォード/アストラゼネカ製と中国製のコロナヴァクを使用しているほか、1回の接種で済む米ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンや、ロシアのスプートニクVも発注している。
現在のブラジルでの感染拡大は、新型ウイルスの従来種より感染力の強い変異株が要因とされている。












