アウンサンスーチー氏、中継で初出廷 ミャンマー

Aung San Suu Kyi

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ミャンマー国軍によるクーデターで拘束されたアウンサンスーチー国家顧問は拘束から1カ月の3月1日、ビデオ中継によって首都ネピドーの法廷に初出廷し、罪状を読み上げられた。

弁護団によると、アウンサンスーチー氏の「健康状態は良好」の様子で、弁護団との接見を求めた。

軍部は当初、アウンサンスーチー氏の逮捕容疑は無線機の違法輸入や自然災害法違反だとしていた。この日の法廷では、昨年11月の総選挙の際、選挙運動で新型コロナウイルス対策のための行動制限に違反し、国民に「恐怖と懸念」を与えたという罪状が追加された。

当初の容疑の量刑は、有罪になれば禁錮最長3年。追加された罪状に対する罰則は不明だ。次回の審理は3月15日に行われることになった。

現地メディア「ミャンマー・ナウ」によると、アウンサンスーチー氏の盟友、ウィンミン大統領は刑法違反の扇動罪で起訴された。

アウンサンスーチー氏は2月1日に軍に拘束され、自宅軟禁を経て、現在では位置不明の場所で拘束されている。

Protester

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ミャンマー各地の主要都市では2月28日、クーデターに抗議する市民デモが続き、治安当局は実弾発砲など武力行使を強化した。国連人権高等弁務官事務所は、少なくとも18人が死亡したとの「信頼できる情報」を得ているとした。けが人も30人以上出ているという。

それでもデモは3月1日になっても続き、アウンサンスーチー氏をはじめ国民民主連盟(NLD)幹部の解放や、選挙で公選された政府の復活を要求した。

軍部はクーデターを起こした理由として、NLDが大勝した昨年11月の総選挙で不正があったと主張しているが、証拠は示していない。

ミャンマー国内ではクーデター以来、アウンサンスーチー氏の人気は飛躍的に高まっている。しかし国際社会では、軍部による少数民族ロヒンギャの民族虐殺を座視したとして、その評価には汚点がついたままだ。

Map with Mandalay
画像説明, ミャンマーの主要都市ヤンゴン(Yangon)、第2の都市マンダレー(Mandalay)と首都ネピドー(Nay Pyi Taw)の位置関係