集団免疫をあてにするのは「不道徳」=WHO事務局長が警告

WHO head Tedros Adhanom Ghebreyesus (file photo)

画像提供, Reuters

画像説明, WHOのテドロス事務局長は、新型ウイルスの感染拡大を許せば「無用な」苦しみが生まれると述べた

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は12日、新型コロナウイルス対策として「集団免疫」を獲得する方法を排除した。

集団免疫は、ワクチン接種や病気が広範囲に広がることで、地域の大部分が病気への免疫を得たときに生じる。

新型ウイルスについても、ワクチンが開発されない場合は、自然に感染を拡大させるべきだと主張する人もいる。

しかしWHOのテドロス事務局長は、そうした対応について、「科学的にも倫理的に問題がある」と述べた。

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「歴史上、一度もない」

新型ウイルスの流行が始まって以降、世界の感染者は累計3700万人を超えている。確認された死者は100万人以上に達している。

ワクチンは目下、数百種類の開発が進められている。いくつかが臨床試験に進んでいるが、国際的に承認されたものはまだない。

テドロス氏はこの日の記者会見で、新型ウイルスの長期的影響や、免疫反応の強度および期間については、不明なままだと説明。

「集団免疫は人をウイルスから守ることで得られるもので、ウイルスにさらすことで得られるものではない」と述べた。

また、「公衆衛生の歴史上、病気の発生や、ましてや世界的流行への対策として、集団免疫が使われたことはない」と話した。

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テドロス氏はさらに、新型ウイルスに感染した人は多くの国で1割程度にとどまる様子という、血清検査(抗体の有無を調べる血液検査)の結果を説明。

「COVID-19を野放図に広がらせることは、無用な感染や苦しみ、死を許すことになる」と述べた。

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