新型ウイルスの「集団免疫」は非現実的 スペイン研究

画像提供, AFP
新型コロナウイルスとの闘いにおいて、集団免疫の獲得は現実的な戦法ではないと、スペインの研究が示唆している。
英医学誌ランセット(電子版)に6日に掲載された研究は、スペインの6万人超を対象に実施された。新型ウイルスの集団免疫に関する研究としては欧州最大規模とみられる。
研究の結果、スペイン国民で新型ウイルスの抗体をもつのは全人口の5%程度だろうと結論づけた。
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集団免疫は、多くの人がウイルスに感染し、それ以上感染が拡大しなくなったときに実現する。
新規感染者を出さないためには、人口の約7~9割が免疫を保有していることが必要とされる。
スペインで新型ウイルスの感染症COVID-19の抗体をもっているのは、沿岸部で3%未満で、大流行がみられた地域はそれより高いという。
「スペインはCOVID-19で大打撃を受けたが、それでも有病率は低く、集団免疫の獲得には明らかに不十分だ」と研究は記している。
「こうした状況で今後の感染拡大を抑えるには、社会的距離の保持や、新規感染者および接触者の特定と隔離が欠かせない」
今回と同種の研究は、これまで中国とアメリカでも実施された。それらについて今回の研究は、「国民のほとんどは(新型ウイルスに)未感染だとみられることが主な発見だ」、「感染が拡大した地域でも同じだ」としている。
スペインの現状
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、スペインでは日本時間7日午後2時時点で新型ウイルスの累計感染者は25万1000人を超えており、死者は2万8388人に上っている。
ただ、ここ3週間はほとんどの日で、死者は1けたにとどまっている。
こうした中、北西部ガリシア州は人口7万人の地域で急激な流行が発生したとして、規制を再導入した。
州当局は、同地域のバーが流行に関係しているとみている。バーやレストランの定員は、通常の半分に制限されている。
4日には北東部カタルーニャ自治州でも、人口21万人の地域で感染の急増が確認され、ロックダウン(都市封鎖)が再開された。











