リビア沖で移民らのボート沈没、子ども含む45人死亡=国連

Migrants and refugees sit on a rubber boat before being rescued by the ship Topaz Responder run by Maltese NGO Moas and Italian Red Cross off the Libyan coast in the Mediterranean Sea, on November 5, 2016.

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画像説明, リビア沖でマルタのNGO「MOAS」とイタリア赤十字社の船「Topaz Responder」に救助される移民ら(2016年11月5日、地中海)

国連は19日、リビア沖で17日に起きた難民ら80人以上が乗ったボートの沈没事故で、少なくとも45人が死亡したと発表した。子ども5人が含まれるという。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、リビア沿岸ズワラの沖合いで17日、移民や難民80人以上が乗ったボートのエンジンが爆発した。

地元の漁師たちに救出された生存者約37人が、複数が死亡したと報告している。

生存者は主にセネガルやマリ、チャド、ガーナの出身者で、リビアで下船した後に拘束された。

UNHCRと国際移住機関(IOM)は移民らの捜索救助活動の強化を求めている。献身的な捜索や救助活動の仕組みがなければ、地中海でより多くの命が失われることになるとしている。

300人以上が死亡、生き延びても虐待被害に

今年に入り、リビアから欧州へ海を渡ろうとして300人以上が死亡したとされているが、実際の数はそれよりはるかに多いとみられる。

2011年に当時のムアンマル・カダフィ政権が転覆し、カダフィ大佐が殺害されて以降、リビアは移民にとって重要な中継国となっている。

しかし、移民は危険な状況に置かれており、UNHCRとIOMは「進行中の紛争や深刻な人権侵害、下船後の恣意的な拘束に直面する危険にさらされている」と警告している。

移民がリビアで恐ろしい扱いを受けているとの報告が上がっている。特に民兵や人身売買業者の手に渡れば、虐待され、金を巻き上げられることになるという。