陸上200メートルで世界新……のはずが15メートル短く取り消し

Noah Lyles

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画像説明, ライルズは地元の米フロリダ州で競技に参加した

アメリカの男子陸上選手ノア・ライルズ(22)が9日、200メートルで18秒90の驚異的なタイムを出し、世界記録を更新した。しかし、実際は185メートルしか走っていなかったことがまもなく分かり、記録は取り消された。

開催中の陸上大会「インスピレーション・ゲームズ」で出たライルズのタイムは、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が2009年に出した19秒19を破り、男子200メートルの最速記録となるはずだった。

しかし、ライルズの自己最高は19秒50で、競技中は強い向かい風が吹いていた。そのため、記録はすぐに疑問視された。

原因は……

イギリスの元陸上選手でBBCコメンテーターのスティーヴ・クラム氏も、「あり得ない!」、「彼(ライルズ)自身、どういうことかと両手を上げている!」と口走った。

その約5分後、ライルズが間違ったレーンからスタートし、走行距離が15メートル短かったと、クラム氏は伝えた。

競技場のスターティングブロックが、本来とは違う場所に置かれていたのが原因だった。

ライルズはのち、「人の感情をこんな風にもてあそぶなんて……」とツイートした。ライルズは昨年の世界陸上選手権ドーハ大会の男子200メートル王者。

Sonic socks

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画像説明, ライルズは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のキャラクターが描かれたソックスを着けて走った
Presentational white space

今回の「インスピレーション・ゲームズ」は、新型コロナウイルスの世界的流行による制限があるなか、テレビと正確な計測技術を頼りに開催された。

選手たちは世界各地の競技場で、号砲を合図に同時にスタート。テレビは分割画面で、選手たちが横並びで走っているかのように放送した。ライルズは地元の米フロリダから参加した。

しかし、目玉種目での喜劇的な結末により、大会主催者は大恥をかくことになった。

弟も疑った

ライルズがゴールラインを越えたとき、競争相手のクリストフ・ルメートル(フランス)とチュランディ・マルティナ(オランダ)は、まだかなり後ろを走っていた。ルメートルはスイス、マルティナはオランダの競技場でそれぞれ試合に臨んだ。

ライルズの驚異的なタイムに、ライルズの弟で陸上選手のジョセフス・ライルズもすぐに疑念を表明。ツイッターに、「本当か??」と投稿した。

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ライルズの記録は取り消されたため、彼を含め3人が出場した男子200メートルはルメートルが優勝。賞金1万ドル(約107万円)を手にした。