バーガーキング、箸を使った「人種差別的」動画を取り下げる
クリス・ブラムウェル記者(BBCニュース)、ケリー・アレン記者(BBCモニタリング)

画像提供, Burger King/Instagram
米ファストフード大手バーガー・キングは、西洋人が巨大な箸を使ってハンバーガーを食べようとする広告動画を取り下げた。ソーシャルメディア上で「人種差別的」だとの批判が殺到していた。
物議を醸したのは、バーガー・キングがニュージーランド国内で新たに発売を開始したヴェトナム風バーガーの広告。悪意のないちょっとしたおふざけなのか、文化的に無神経で人種差別的なのか、議論が巻き起こった。
ニュージーランド在住の韓国人女性、マリア・モさんがツイッターに投稿した広告動画の視聴回数は、290万回を超えている。
モさんは、アジア人の食べ方を笑いの種にしようとしたバーガー・キングを非難し、広告は人種差別的だと述べた。
「私はあらゆる種類の、異なる文化をからかうような人種差別に非常にうんざりしている。そのような表現すべてを拒否する」
中国のソーシャルメディア微博(ウェイボー)には、「バーガー・キングはケンタッキー・フライドチキンやマクドナルドよりもマシだと思っていたけど、今はバーガー・キングの商品を食べたくない」という意見が投稿された。
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ソーシャルメディア上では、今回の騒動と、昨年のイタリアの高級ブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)の騒動をなぞらえる声が上がっている。
最初の動画では、「ドルチェ&ガッバーナの『お箸で食べよう』第1弾へようこそ。まず今日は、棒の形をしたこの食器を使って、イタリアの伝統的なおいしいピザ、マルガリータを食べる方法について」と投稿した。
モデルが箸を左右の手で分けて持つ使い方は不適切で失礼だとの声や、「中国人女性を画一的かつ人種差別的でもある描き方をしている」との批判が上がり、動画を削除する事態となった。

画像提供, Dolce and Gabbana/Instagram
ツイッター・ユーザーのタチアナ・キングさんは、「バーガー・キングは、D&Gの箸を使った失態から学んでいると思っていたのに……とはいえ、驚きはしない」と投稿した。
バーガー・キングの広告は、中国のニュースサイトPear Videoで800万回以上視聴され、何万もの微博ユーザーがこの広告について投稿している。ハッシュタグ「#汉堡王新广告被指种族歧视#(新しいバーガー・キング広告に人種差別的との声)」は1万2000回以上も使用されている。
全ての投稿が批判的というわけではない。中には、「誰かの言動は誰かにとっては差別的になる。迫害や被害妄想で溢れている。ブランド側は将来、アジアの特色を紹介するために何ができるのだろうか」と問いかけ、バーガー・キングに同情する人もいた。
別の人は、「西洋人は箸を使えないというジョークにすぎない。近頃、中国の人々が差別されていると感じていると耳にするようになったのはなぜだろう」と投稿した。
また、広告によって気分を害した人々は神経質で、中国の人々が劣等感を抱いていることを表していると主張する人々もいる。
バーガー・キングは現在、ニュージーランド向けのインスタグラムのアカウントから広告動画を削除し、テレビ放送も取りやめている。同社広報担当は、「問題の広告は無神経で、多様性と包括性という我が社のブランド価値を反映していない」としている。









