「美術界のインディ・ジョーンズ」、盗まれたキプロスのモザイク画を発見

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「美術界のインディ・ジョーンズ」が、またやった。今回は、キプロスで盗まれ行方が分からなくなっていた6世紀の貴重なモザイク画を発見したのだ。
オランダ人のアルチュール・ブランドさんはこのほど、1600年前のモザイク画をモナコの集合住宅で見つけた。今回の発見には特別な思いがするとブランドさんは語った。
ブランドさんは16日、オランダのハーグにあるキプロス大使館に作品を引き渡した。
ブランドさんは2015年、かつてヒトラーの総統官邸外に置かれていた「ヒトラーの馬」と呼ばれるナチスの彫像2体を発見。それ以来、ブランドさんは盗まれた美術品の発見で名を上げてきた。
キプロスのモザイク画はどこにあった?
見つかったのは、聖マルコを描いたビザンティン様式のモザイク画。キプロスの首都ニコシアから約105キロ北東に位置するパナギア・カナカリア教会から、1970年代に盗まれていた。
ブランドさんは2年近くかけて欧州全土で作品を探し求め、ついに英国人家族が所有していることを突き止めた。
ブランドさんはAFP通信に対し、家族が「モザイク画を40年以上も前に誠意を持って購入した」と説明した。
「この作品が実は、トルコによるキプロス侵略の後、カナカリア教会から略奪されたもので、値段がつけられないほど貴重な美術品だと知ると、家族は恐怖におののいていた」とブランドさんは話した。
「(発見は)私の人生で指折りの最高の瞬間だった」と加えた。
なお、俳優ハリソン・フォードさんがインディ・ジョーンズを演じる同名映画シリーズの最新作は、2020年に公開予定だ。

盗難された名作の捜索
美術界を震撼させた一連の盗難事件の中には、2002年にオランダのゴッホ美術館で起きた襲撃事件がある。

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2004年、ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクによる油絵の傑作「叫び」と「マドンナ」の2点が、同国オスロのムンク美術館から武装した男たちに奪われた。この事件では複数の男が禁錮刑を受け、忍耐強い捜索活動の末、作品は2006年に見つかっている。
「叫び」の別のバージョンもまた、1994年にオスロ国立美術館から盗まれたが、これも後に英国人刑事のおとり捜査で発見された。
2012年には、オランダのロッテルダムにあるクンストハル美術館から、ピカソ、モネ、マティスなどの絵画を含む美術品7点が盗まれた事件があった。後に禁固刑を受けた窃盗犯2人は、ルーマニアのブカレストで行われた裁判で、クンストハル美術館は警備が緩いと述べていた。盗まれた絵画の一部は、オーブンで破壊されたという。
また2005年にオランダの美術館から24点の絵画が盗まれたが、うち4点が今年、ウクライナで発見されている。





