サッカー・アルゼンチン代表、イスラエルとの親善試合中止 ガザ地区の暴力で

画像提供, AFP
サッカーのアルゼンチン代表が9日に予定していたイスラエルとの親善試合を中止したと、米スポーツ専門局ESPNが5日、報じた。ガザ地区のパレスチナ人へのイスラエルの対応をめぐる政治的圧力が原因とみられる。
アルゼンチン代表のフォワード、ゴンサロ・イグアインが5日、ESPNに対し試合が中止になったと話した。
「最終的に正しいことをした」とイグアインはインタビューで述べた。
アルゼンチンのイスラエル大使館はツイートで、親善試合が中止になったことを認めた。
報道によると、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はエルサレムで9日実施予定だった親善試合をめぐり、アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領と電話で会談した。友好関係を回復するのが狙いという。
親善試合中止の知らせは、最近の抗議行動で少なくともパレスチナ人20人がイスラエル軍によって殺害される事態となったガザ地区を元気づけた。
ヨルダン川西岸地区のラマラでは、パレスチナ・フットボール協会がアルゼンチン代表フォワード、リオネル・メッシとチームメイトにあてて、試合中止に感謝する声明を発表した。
ロイター通信によると、同協会のジブリル・ラジョウブ会長は、「価値観、倫理、そしてスポーツが今日、勝利を手にした。そして、親善試合の中止を通じて、イスラエルにレッドカードが突きつけられた」と述べた。
試合中止の報道前には、ラジョウブ会長はパレスチナ人に対し、メッシのレプリカシャツや写真を燃やすよう求め、6日に記者会見を開くと発表していた。
試合中止を求めていた国際NGOのアバーツは、中止の決定を「勇敢な倫理的決定」だと称賛した。
アバーツのキャンペーンディレクター、アリス・ジェイ氏は、「アルゼンチンが、イスラエルの狙撃手が非武装の抗議行動参加者を銃撃しているエルサレムで試合することに友好的なことなど何もないと理解していることを、この決定は示した」と語った。
アルゼンチン代表にとって今月14日からロシアで始まるサッカーのワールドカップに向けた最後の試合になるはずだった9日の親善試合は、西エルサレムの競技場で行われる予定だった。
エルサレムの位置付けは非常に繊細な問題だ。イスラエルはエルサレムを「永遠かつ不可分の首都」だと位置付けている。パレスチナは東エルサレムを将来パレスチナが独立した際の首都にするとしており、親善試合の開催地がハイファからエルサレムに変更された決定には怒りの声を上げていた。
昨年12月にエルサレムをイスラエルの首都と認めたドナルド・トランプ米大統領は先月、在イスラエル米大使館のテルアビブからエルサレムに移転させ、パレスチナの激しい反発を招いていた。









