戦闘休止したガザ、物資確保や大切な人の捜索……限られた時間の中で市民は
ダグ・フォークナー、BBCニュース

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イスラエルとイスラム組織ハマスが合意した、4日間のガザ地区での戦闘休止が続く中、同地区では燃料や援助を求める人々が長い列を作っている。
ガザ市民は待ち望んでいた物資を集めたり、愛する人を探したり、海辺を散歩したりと、戦闘の一時休止を最大限に利用しようとしている。
自宅(あるいは自宅の残骸)を訪れて被害を確認したり、見つけたものを回収したりする人もいる。
戦闘休止を受けて、ガザ地区への物資の搬入も増えている。
ハマスは10月7日の攻撃で、イスラエル南部で少なくとも1200人を殺害し、240人以上を人質にとった。イスラエルはハマスの壊滅を目的とした報復作戦を開始するとともに、ガザ地区を封鎖した。
以来、ガザ地区では1万4500人以上が殺害されていると、ハマスが運営するガザ地区の保健省は発表している。
カタールの仲介で実現した4日間の戦闘休止では、ハマスが少なくとも人質50人を解放し、イスラエルが刑務所に収監しているパレスチナ人のうち150人を釈放することになっている。
戦闘休止1日目の23日には、援助物資を載せた約150台のトラックがエジプト側からガザ地区へ入った。
この日搬入された援助物資の量は、10月21日にトラックの第一陣が境界を越えてガザ地区へ入って以降で最大だった。それでも国連は、まだ多くの援助が必要だと訴えている。
ガザ全域では通信がほぼ遮断されているが、同地区から送られてきた複数の画像では、南部ラファで燃料やそのほかの物資を求める長い列ができていることがうかがえる。

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ガザ地区南部とエジプトとの境界にあるラファ検問所のエジプト側では25日早朝、食料や水、燃料、医薬品を運ぶための複数のトラックが待機していた。
イスラエル国防軍(IDF)は、25日朝に燃料を積んだタンカー4台と、調理用ガスを積んだタンカー4台がガザ地区に入ったことを認めた。
すべての車両は検問所を通過する前にIDFのチェックを受けるため、越境には時間がかかる。
パレスチナ赤新月社(PRCS)によると、食料品や飲料水、医薬品を積んだ61台の援助トラックがラファ検問所を通過し、ガザ地区北部へ向かった。
PRCSは、同地区北部へ到達する救援車列としては、今回の軍事衝突が始まって以来最大だとしている。
イスラエル政府は、南部のニツァーナ検問所から226台の援助トラックが入る予定だと発表した。
「これには食料を積んだトラック113台、医療品を積んだトラック7台、水を積んだトラック27台、シェルター用の様々な物資を積んだトラック43台、衛生用品を積んだトラック25台が含まれる」と、エイタン・シュワルツ報道官は述べた。
さらに、エジプトのトラック11台が、アラブ首長国連邦(UAE)がガザ地区に設置した野戦病院に医薬品を運んでいるとした。

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多くの人が戦闘休止を喜んだが、現地では悲しみも入り混じっている。破壊された自宅に戻ってそこに残るものを確保したり、がれきの下から愛する人の遺体を収容する人が大勢いるからだ。
タハニ・アル・ナジャールさん(58)は25日、戦闘休止による静けさの中、南部ハンユニスの自宅跡地に戻ったと、ロイター通信は伝えた。
この女性は、IDFの空爆で破壊されたという自宅のがれきの中から、無傷のコップをいくつか回収した。家族7人は空爆で死亡したという。
ハンユニスのナセル病院の外では、その場しのぎのテントで生活しながら、北部へ戻るべきか決めかねている人たちもいる。
同市の露店には、トマトやレモン、ナス、ピーマン、タマネギ、オレンジが入った木箱が並んでいる。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のジュリエット・トゥーマ広報官はBBCに対し、現地は「まったくひどい」状況だと語った。ガザ地区に届いた援助については歓迎すべきだが、UNRWAにはもっと多くの援助を受け取る用意があるとした。
また、より多くの医療機器や燃料、食料はもちろん、基本的な衛生用品も必要だと述べた。
ガザ市民は着の身着のままで戦闘から逃れてきた。避難先では大半の人がまともに洗濯ができずにいると、避難者は訴えている。
公的な避難所の多くは、極めて混雑した状況に陥っている。UNRWAが運営する学校やそのほかの施設には100万人以上の避難者が身を寄せている。











