【写真で見る】 納棺された教皇の写真公開 さまざまなシンボルの意味合いは

画像提供, Vatican Media/Getty Images
BBCビジュアル・ジャーナリズム・チーム
キリスト教カトリック教会のローマ教皇庁(ヴァチカン)は22日、開いた棺(ひつぎ)に納められた教皇フランシスコの写真を数枚公開した。21日朝に死去した教皇の遺体は23日朝まで、在位中に長年暮らした、ヴァチカン市国内の「聖マルタの家」の礼拝堂に安置された。
BBCビジュアル・ジャーナリズム・チームは、その写真に映し出されたさまざまなものの象徴性とその意味合いを検討した。

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棺の横に並ぶ聖職者の中で特に目を引くのは、アイルランド系アメリカ人のケヴィン・ファレル枢機卿だ。
ファレル枢機卿は、教皇空位期間の管理責任者「カメルレンゴ」の役職にあり、教皇死後のヴァチカンを運営している。
赤いモゼッタ(肩にかけている短いケープ)と赤いカソック(祭服)を身に着けたファレル枢機卿は、教皇の死去を告げる儀式の中で、亡くなった教皇の遺体を祝福している。
教皇フランシスコは赤いローブをまとい、ロザリオ(数珠状の祈りの道具)を手に持ち、白い冠(ミトラ、儀式用の頭飾り)をかぶっている。指には簡素な銀の指輪をはめている。

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教皇フランシスコは2013年3月に就任する際、教皇職を象徴する「漁師の指輪」を与えられた。これは、イエス・キリストの最初の弟子の一人で、後に初代教皇になった聖ペトロが、漁師だったことにちなんでいる。
教皇の死去に伴い、この指輪が他人に使われないよう壊す役目が、カメルレンゴとしてファレル枢機卿に与えられていた。
生前の教皇は式典で「漁師の指輪」を着けていたこともあるが、多くの場合は、十字架をあしらったシンプルな意匠の銀の指輪を着けていた。

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教皇死去に伴う伝統的なならわしと今回が大きく異なる点のひとつに、教皇の棺がある。
歴代教皇の棺は、糸杉と鉛とオーク材でできた三重の作りだった。これに対して教皇フランシスコは簡素な木製の棺で埋葬されることを希望した。
信徒が弔問できるよう、教皇の遺体は23日朝、聖ペトロ大聖堂に移された。26日の葬儀まで安置される。 歴代の教皇はこの際、壇上のクッションの上に横えられていたが、教皇フランシスコは本人の希望で、開いた棺に納められたまま安置される。

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ヴァチカンが公開した写真の礼拝堂は、市国内の「聖マルタの家」の中にある。1996 年に建てられたゲストハウスで、機能的で簡素な部屋が100 室以上ある。
教皇フランシスコは、豪華な使徒宮殿ではなく、この「聖マルタの家」に住み続けた。
新しい教皇選出のために開かれるコンクラーヴェ(教皇選挙会議)の最中には、世界中から集まる枢機卿たちが「聖マルタの家」に滞在する。

写真の礼拝堂の天井や床のタイルなど、あちこちに三角形が見える。これはキリスト教の根幹をなす「三位一体」の教義を表している。三位一体とは、神が父と子と聖霊として存在するというもの。
棺の後ろの天井にはラテン語で「聖霊よ、来てください。信者の心を満たしてください」と書かれている。

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教皇の遺体は、スイス衛兵が守っている。
1506年に教皇ユリウス2世が自身の警護のために初めてスイスの雇い兵を使って以来、スイス衛兵が教皇を警護してきた。

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教皇フランシスコの遺体は23日朝までこの礼拝堂に置かれ、現地時間午前9時からの葬列で聖ペトロ大聖堂に移された。
教皇は26日午前の葬儀まで、大聖堂内で開いた棺に安置され、信者らの弔問を受ける。

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