プーチン氏、ウクライナとの和平交渉に出席しない見通し ロシア代表団に名前なし

ロシアのプーチン大統領

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トルコ・イスタンブールで15日に予定されているウクライナとロシアの和平交渉に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が出席しない見通しとなった。クレムリン(ロシア大統領府)が発表した出席者リストに名前がなかった。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、プーチン氏との直接交渉を呼びかけてきた。

クレムリンは声明で、ロシア代表団の団長はウラジーミル・メディンスキー大統領補佐官が務めるとした。

ゼレンスキー氏はこれまで、プーチン氏が同意するなら交渉に出席し、プーチン氏に直接会うと表明。そうなるよう、あらゆる手を尽くすとしていた

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、プーチン氏が出席するなら自分も出席する意向を示していたが、報道によると、出席しない見通しとなった。

ゼレンスキー氏は15日、トルコの首都アンカラでレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談する。

ゼレンスキー氏は、イスタンブールでのロシアとの直接交渉には、プーチン氏も出席する場合に限って出席すると話した。

14日の毎夜恒例のビデオメッセージでは、「ロシアから誰が来るかを見定めている。その後に、ウクライナが取るべき対応を決める。今のところ、メディアで見られるロシアからのシグナルは、納得できるものではない」と述べた。

プーチン氏とゼレンスキー氏は、2019年12月を最後に顔を合わせていない。ロシアとウクライナの代表団による直接交渉は、ロシアが全面侵攻を開始した直後の2022年3月にイスタンブールで行われたのが最後。

それ以来、ウクライナでは激しい戦闘が続いている。ロシア軍はこの1年ほどで、ウクライナ東部を中心に支配地域を徐々に拡大している。

動画説明, ウクライナとロシアの両大統領、トルコで会談の可能性 最後に会ったのは2019年

米高官らも出席予定

プーチン氏は当初、イスタンブールで「前提条件なしに」ロシアとウクライナが直接交渉をすることを提案した。その後、ゼレンスキー氏は自ら交渉に臨むと発表し、プーチン氏にも同じ行動を求めた。

プーチン氏の直接会談の提案の前には、西側諸国がキーウで会談し、30日間の停戦を求めた。

アメリカのドナルド・トランプ大統領は11日、ゼレンスキー氏に対し、プーチン氏の提案を受け入れるよう要求。その直後、ゼレンスキー氏は自らトルコに向かうと表明した

ゼレンスキー氏は、「殺し合いを長引かせることに意味はない。木曜日(15日)にトルコでプーチンを待っている。私自身が」とソーシャルメディアに投稿した。

トランプ氏は14日、プーチン氏が交渉に出席するなら、自分も加わる可能性があると示唆した。

中東外遊中のトランプ氏は記者団に、「もし私がそこにいなければ」、プーチン氏が出席するのかわからないと説明。

「彼は私の出席を望んでいるだろうし、その可能性はある。戦争を終わらせられるなら、それについて検討する」と述べた。

アメリカはトルコでの交渉に、ハイレベルの代表団を派遣する予定。

マルコ・ルビオ米国務長官は14日、トルコ入りした。15日に北大西洋条約機構(NATO)加盟国の外相らと会談する予定となっている。

ウクライナのアンドリー・シビハ外相は、14日夕にルビオ氏と会談したと明らかにした。会談では、アメリカの和平努力にウクライナが取り組んでいることを強調し、ロシアに対して「ウクライナの建設的な措置に応える」よう求めたという。

米国務省によると、ルビオ氏は16日にイスタンブールに向かい、ウクライナでの戦争について欧州諸国の外相らと協議する予定。

トランプ氏はホワイトハウスに戻って以来、ロシアとウクライナの停戦の仲介に努めてきた。2月にはプーチン氏と電話で話し、西側諸国が数年続けていたプーチン氏に対するボイコットを終わらせた。また、スティーヴ・ウィトコフ中東担当特使をモスクワに送り、プーチン氏との会談を実現させた

トランプ氏は先月、ロシアとウクライナは「合意にとても近い」との見方を示した

プーチン氏がロシアとウクライナの直接交渉を提案した11日には、トランプ氏は自身のソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルに、「ロシアとウクライナにとって素晴らしい日になる可能性がある!」と投稿していた。