プーチン氏、ウクライナとの「直接交渉」求める

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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は11日、ウクライナとの「直接交渉」を呼びかけ、「遅滞なく、5月15日にも開始する」べきだと述べた。 これに先立ち欧州諸国の首脳は、ロシアに30日間の無条件停戦に同意するよう求めていた。
プーチン氏は11日未明に大統領府で記者団を前に、「我々は真剣な協議を求めている。紛争の根本原因を取り除き、永続的で強固な平和に向けて動き始めるためだ」と述べた。
プーチン大統領は、両国の協議はトルコ・イスタンブールで行われるべきだと提案。ロシアとウクライナが協議する中で、「新たな停戦、新たな休戦に合意できる可能性」を「排除しない」と述べた。
プーチン氏は詳細について協議するため、11日にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談する予定だと話した。
ウクライナ政府は、プーチン大統領の提案についてコメントしていない。
これに先立ち、イギリスのキア・スターマー首相やフランスのエマニュエル・マクロン大統領を含む欧州各国首脳はウクライナを訪れ、ロシアに30日間の無条件停戦に同意するよう求めていた。
欧州首脳の要請についてロシア大統領府(クレムリン)のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア政府として「よく検討する必要がある」としながらも、「我々に圧力をかけるのは全く無駄だ」と警告していた。

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欧州諸国の呼びかけは、フランス、ドイツ、イギリス、ポーランドの首脳らがウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と並んで立った、いわゆる「有志連合」の会合で行われた。
ウクライナを含む欧州の首脳たちは、ドナルド・トランプ米大統領とこの計画について電話で協議した後、ロシアへの停戦呼びかけを公表した。トランプ氏はこれまで、無条件停戦を提案していた。
欧州首脳は、ロシアが応じなければ「非常に大規模」な制裁を科すと警告した。
これに対してクレムリンは、提案を検討中だが圧力には応じないと述べた。
協議後の共同発表でスターマー英首相は、「ここにいる私たち全員とアメリカは、プーチンに対応を要求している。もし彼が平和について真剣ならば、これがそれを示す機会だ」と述べた。
ゼレンスキー大統領は「私たちを応援してくださって、皆さんに感謝します」としたうえで、「本物の永続的な安全保障をいかに構築し、保証するかに注力していく」と付け加えた。

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この数時間後の11日午前1時過ぎという異例の時間帯に、プーチン大統領はクレムリン内の広間に集まった記者団を前に、声明を発表した。
「これは長期にわたる永続的な平和への第一歩になる。ウクライナ軍が新しく兵器と人員を獲得し、塹壕(ざんごう)を熱心に掘り、新しい司令拠点を設置した後に、さらに武力衝突が続く事態への序章などではなく」と大統領は述べた。
「(後者のような)平和など、誰が必要とするものか」ともプーチン氏は述べた。
プーチン大統領はまた、ロシアが今年に入ってから3回にわたり停戦を提案したにもかかわらず、ウクライナが応じなかったと非難。ロシアはエネルギーインフラへの30日間の攻撃停止、イースター(復活祭)停戦、さらには先週の第2次世界大戦の記念式典に合わせた3日間の停戦を呼びかけていた。
ウクライナはその都度、ロシアは停戦を提案しつつ戦闘を続けたと非難。ロシアもウクライナについて同様に非難していた。
プーチン氏は「いろいろなことがあったものの、我々はキエフ(キーウのロシア語読み.ウクライナ政府の意味)の当局に対し、いかなる前提条件も付けずに交渉再開、直接協議の再開を提案している」と述べた。
両国間の直接会談は、3年以上前の2022年2月にロシアがウクライナ全面侵攻を開始してから間もない同年3月末にイスタンブールで行われたのが最後。











