イランがイスラエルに報復 ミサイル攻撃で数十人負傷、3人死亡と

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イランは13日夜(日本時間14日未明)、イスラエル国内の軍事施設などに対する攻撃を行った。イスラエルが13日未明にイランの核関連施設などを攻撃したことを受け、イランは報復する考えを示していた。
イスラエルの救急当局は、イランの報復攻撃のため数十人が負傷し、2人が死亡したと明らかにした。さらにイスラエル最大野党「イェシュ・アティド」のヤイル・ラピド党首はソーシャルメディアで、イスラエル国民3人が死亡したと追悼の意を表し、「イスラエル国家にとってつらい夜だった」が、「我々は強力な軍隊をもつ強力な国民だ」として、イスラエル民間防衛軍(国防軍)の指示に従うよう国民に呼びかけた。
イランの革命防衛隊(IRGC)は声明で、イスラエル国内の「数十の標的、軍事施設、空軍基地」に対する、「真の約束作戦3」を実行したと発表した。
イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は、「戦争を始めた」イスラエルに「大打撃を与える」と述べた。
イランはイスラエルに向けて、計100発弱のミサイルを2度に分けて発射したと、イスラエル国防軍(IDF)のアラビア語報道官アヴィチャイ・アドラエ氏は述べた。
ミサイルの大半は迎撃されたか、目標に到達しなかったと、アドラエ氏はソーシャルメディアに投稿した。また、「被弾した建物は限定的で、一部(の被害)は迎撃作戦で落下した破片によるもの」だと付け加えた。
一部の建物は深刻な損傷を受けた。
国連で応酬
イランのアミール・サイード・イラバニ国連大使は安全保障理事会の緊急会合を要請。13日に開かれた安保理会合で大使は、イスラエル軍の攻撃のためイランでは民間人を中心に78人が死亡したと述べ、「イスラエルは世界で最も危険なテロ国家だ。アメリカの全面的な支援を受けて、計画的な軍事攻撃を行った」と批判した。
これに対し、イスラエルのダニー・ダノン国連大使は、イランの核開発を解体しイスラエルの「破壊を防ぐ」ことが、イスラエルの目的だと主張。「我々は、誰が敵なのかを知っている。敵のイデオロギーを知っている。そして、独裁国家が弾道ミサイルを作り、ウランを兵器級まで濃縮し、我々を破壊する意図を公言した場合、こちらは向こうの言うことを信じる」のだと述べた。
さらに、イランがウランを濃縮し核科学者を採用していた様子から、イスラエルとして行動するしかなかったのだと大使は主張した。

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互いの攻撃続く
テルアヴィヴやエルサレムの上空では13日夜から14日未明にかけて、イスラエルのミサイル防衛システム「アイアン・ドーム」の閃光(せんこう)が確認された。
BBCがアメリカで提携する米CBSニュースは、アメリカ政府関係者の話として、米軍がイスラエルへ向けて発射されたイランのミサイルの迎撃を支援したと伝えた。
14日未明には、イランとイスラエルが互いを攻撃。テルアヴィヴやエルサレムでは空襲警報が鳴り、テヘランでは複数の爆発音が確認された。
IDFによると、イスラエル南部の港湾都市エイラートでは、「敵対的な飛行物体の侵入」のため警報が発動された。三つの不審な飛行物体は、IDFによって撃墜された。
アラヴァでも二つの不審な飛行物体を迎撃したという。IDFがこの事案について調査している。
一方で、イラン・テヘランでは、空港で火災が発生したとの報告が出ている。
AFP通信の記者は、テヘラン市内のメヘラーバード国際空港から炎と濃い煙が上がっているのを確認したという。
イランの準国営メヘル通信は、濃い煙が立ち上る様子をとらえた画像とともに、空港周辺で「爆発」が起きたと伝えた。火災の原因はわかっていない。
イスラエル機撃墜やパイロット拘束との報道も
こうした中、イラン国営メディアは、イスラエルの戦闘機が少なくとも2機、イラン上空で撃墜されたと報じた。この情報は第三者に検証されていない。
また一部のイラン・メディアは、イスラエルのパイロットが拘束されたとも報じている。IDFは報道を否定している。
イランのタスニム通信は、イランの防空システムが撃墜したイスラエル機2機のうちの一つに乗っていた女性パイロットを拘束したと伝えた。
IDFのアラビア語報道官アドラエ氏は、「イランの偽メディアの報道だ。イラン・メディアが流布しているこの報道は、完全に根拠のないものだ」としている。
BBCはいずれの主張も独自に検証できていない。
イランの攻撃に先立ちイスラエルは13日未明、イランの核関連施設などを攻撃した。
イラン国営メディアによると、イラン軍の一部で有力組織の革命防衛隊(IRGC)のテヘランにある本部が攻撃され、ホセイン・サラミ総司令官や、他の幹部らも殺害された。イラン政府は同日、イスラエルの攻撃で少なくとも6人の核科学者が殺害されたと認めていた。
数十人が病院に搬送
イランによる攻撃で、イスラエル各地の病院に約40人が搬送された。うち2人が重体という。
テルアヴィヴのイチロフ病院では18人が治療を受けている。ペタフ・ティクヴァのベイリンソン病院では、治療を受けている7人のうち1人が重体。ラマト・ガンには重体の1人を含む15人が搬送された。
けがの程度は、破片によるものや、煙を吸い込んだり、ショックによるものなど、さまざまという。
イスラエルの救急活動組織マゲン・ダビド・アドム(MDA)によると、60代の女性が意識不明で心肺停止状態で収容されたほか、がれきから救出された40代男性もその後に死亡が確認された。
イスラエルの駐米大使は米CNNに対し、イランの攻撃で女性1人が死亡したと述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズも、イスラエル警察の報道官の話として、13日夜のイランによるテルアヴィヴ近郊への攻撃で、女性1人の死亡が現場で確認されたと報じた。

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イランは民間地域を標的にし「レッドラインを越えた」と
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は、イランがイスラエルの民間地域をミサイル攻撃の標的にし、「レッドライン」(越えてはならない一線)を越えたと指摘した。
「イランは、イスラエルの民間人が集まる場所にあえてミサイルを発射し、レッドラインを越えた」と、カッツ氏は声明で述べた。
「我々はイスラエルの民間人を守り続ける。そして、その凶悪な行為への非常に重い代償を、アヤトラ政権に確実に払わせる」と付け加え、イランの最高指導者ハメネイ師を名指しした。
イスラエル、イラン国民に「イラン指導部との戦い」を呼びかけ
ネタニヤフ首相は、13日未明にイランに対して行った「ライジング・ライオン作戦」について声明を発表。直近のイラン攻撃の目的は「(イランの)イスラム政権による、イスラエルに対する核および弾道ミサイルの脅威を食い止めること」だと述べた。
そして、イスラエルの戦いは、イラン国民ではなくイラン指導部に対するものだと主張した。
ネタニヤフ首相は、イスラエルが攻撃したのはイランの軍事施設や核関連施設だったと説明し、「今後さらに攻撃が続く。イラン政権は、何が自分たちを攻撃したのか、あるいは今後、何が自分たちを攻撃するのかをわかっていない。(イラン政権は)かつてないほど弱体化している」と強調した。
ネタニヤフ氏はさらに、「これは、あなた方が立ち上がり、声を上げる機会だ」と、イラン国民に呼びかけた。
「我々の目的を達成する過程で、あなた方が自由を勝ち取る道も開かれる」とも述べ、「イラン国民が、その国旗と歴史的遺産のもとに団結し、邪悪で抑圧的な政権からの自由を得るために立ち上る時が来た」と付け加えた。










