米連邦最高裁、マックスウェル受刑者の上告を却下 エプスティーン事件の共犯者

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米連邦最高裁は6日、未成年女性への性的虐待罪で有罪とされた資産家ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)の共犯者で、有罪評決を受け禁錮20年の刑で収監されているギレイン・マックスウェル受刑者の上告を却下した。
最高裁は、イギリスの社交界で広く知られた存在だったマックスウェル受刑者の上告について、理由を説明することなく、弁論の機会は設けないと決定した。
これにより、大統領の恩赦がない限り、禁錮20年の刑は維持される。
受刑者側のデイヴィッド・オスカー・マーカス弁護士は、弁護団として「深く失望している」が、「正義が確実に果たされるように」今後も法的手段を尽くしていくとBBCに語った。
マックスウェル受刑者は、交際していたエプスティーン元被告に搾取させる目的で少女を誘ったなどとして、2021年に有罪評決を受けた。
検察は、受刑者が1994~2004年に、最年少で14歳の少女らを誘い、グルーミング(手なずけ)をし、エプスティーン元被告による虐待につなげたとした。元被告は2019年に拘置所で死亡した。
この評決に対し、マックスウェル受刑者の弁護団は、受刑者は裁判にかけられるべきではなく、有罪判決を受けるべきでもないと主張して上訴した。
エプスティーン元被告の被害者ヴァージニア・ロバーツ・ジュフリーさん(故人)の家族は、今回の最高裁の上告却下に感謝し、マックスウェル受刑者が刑期を全うするよう力を尽くしていくとBBCに話した。
司法省はすぐにはコメントを出していない。
トランプ大統領が恩赦との臆測
マックスウェル受刑者は最近、性的人身売買や他の人物の関与について、連邦捜査官らの聴取を受けている。
同受刑者については、ドナルド・トランプ大統領が恩赦を与えるのではないかとの憶測が飛び交っている。
ホワイトハウスはこれまで、「恩赦は与える動きがなく、議論もされていない」としてきた。6日もキャロライン・レヴィット報道官が、「議論されているとは、私は聞いていない」と記者団に説明した。ただ、同報道官は一般論として、「恩赦の求めについては(政府は)コメントしない」と述べた。
エプスティーン元被告の事件をめぐるファイルは、公開の要求が出る中で、政治的な火種となっている。
マックスウェル受刑者は、7月に司法当局者らの聴取を受けたあと、テキサス州の警備が最低限の刑務所施設「FPCブライアン」に移された。聴取で受刑者は、エプスティーン元被告と交流があったトランプ大統領について、不適切な行為をするのを見たことはないとした。
ジュフリーさんの家族は、「(マックスウェル受刑者にとって)現在いるカントリークラブのような刑務所ではなく、厳重警備の刑務所がふさわしいことを、司法省が理解するよう期待している」との声明を書面で出した。











