魚型のしょうゆ入れ、豪・南オーストラリア州が禁止 プラスチックごみ対策で

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オーストラリア・南オーストラリア州政府は1日から、使い捨てプラスチックの広範な禁止措置の一環として、魚型のしょうゆ入れを禁止する。
この特徴的な容器は、世界中の多くのアジア料理店やテイクアウト店で定番となっているが、同州では今後、店舗や事業者による販売および配布が禁止される。
南オーストラリア州のスーザン・クローズ副首相兼環境相は8月、「魚型の容器は数秒しか使用されないが、捨てられれば、環境に数十年から数世紀にわたって残り続ける」と指摘した。
この措置は、使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する州法に基づいている。同法の対象には、スーパーマーケットで生鮮食品などを入れるビニール袋、ストロー、マドラー、綿棒などが含まれている。
同州政府は、この政策を「汚染の低減や炭素排出量の削減、海洋生物の保護」を目的として実施したと述べている。
禁止となった容器は、再利用可能なポリエチレン製であるものの、その小ささのために機械による処理が難しく、リサイクルされないことが多い。
1日からの禁止措置では、ふたや栓が付いている、あらかじめ30ミリリットルのしょうゆが入った容器すべてを対象としている。
しかし、1954年に日本の渡辺輝夫氏によって発明された魚型のしょうゆ入れが、最も広く知られているものだろう。
この容器は当初、陶器やガラスで作られていたが、やがてプラスチック製となり、テイクアウトした寿司にしょうゆをかける手軽な方法として急速に普及した。
なお、大型のしょうゆ入れやパウチ型の小袋は今回の禁止対象には含まれていないため、同州でも寿司にしょうゆを添えること自体は引き続き可能だという。
オーストラリア当局は、対策を講じなければ、海洋に流出するプラスチックの量が2040年までに年間2900万トンに達し、現在の3倍になると警告している。
世界のプラスチック廃棄物管理指数では、オーストラリアは25カ国中7位に位置しており、プラスチック汚染対策における全体的な取り組みが評価されている。











