【ミラノ・コルティナ五輪】 フィギュアの三浦璃来、木原龍一ペアが金メダル 失意の5位から逆転

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ミラノ・コルティナ・オリンピック(五輪)は競技10日目の16日、フィギュアスケートのペアで、三浦璃来と木原龍一のペアが金メダルを獲得した。大きな期待を背負ってこの種目に臨んだ「りくりゅう」ペアは前日、ミスが出て5位に沈んでいたが、この日は最高得点で逆転した。日本勢がこの種目でメダルを獲得したのは初めて。
フィギュアスケートのペアは、男女のペアが、ショートプログラムとフリースケーティングの二つの演技の合計点で競う。ジャンプやリフト、同調性などを、技術審判と演技審判が採点する。
三浦・木原ペアは今大会の団体戦で、予選、決勝とも高得点でペア1位となり、日本の銀メダル獲得に大きく貢献。ペア個人戦でも優勝が有力視された。
ショートプログラムは15日にあり、日本の2ペアを含む19ペアが出場した。
三浦・木原ペアは、序盤から高さのあるトリプルツイストリフトを決め、続く3回転トーループも見事にシンクロさせる。その後も息の合った演技を続けた。
しかし中盤、得意のリフトで木原が痛恨のミス。演技を終えると、木原はリンク上で首をうなだれ、しばらくしゃがみ続けた。得点は不本意な73.11に終わり、5位となった。
1位はミスのない演技を見せたドイツのミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ、ニキータ・ボロディンのペア(80.01点)、2位はジョージアのアナスタシア・メテリキナ、ルカ・ベルラワ(75.46点)だった。
この結果、三浦・木原ペアは、金メダルをとるには次の日、トップとの差約7点を乗り越えなくてはならないという、苦しい状況に置かれた。

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世界最高得点を記録
16日のフリースケーティングには、ショートプログラムの上位16ペアが臨んだ。
演技順は下位からのため、三浦・木原ペアは12番目に登場。冒頭でトリプルツイストリフトを決めた。続けて3回転トーループから始まる3連続ジャンプもしっかり成功させた。
そして中盤、演技は前日にミスがあったリフトへ。木原はこの日、三浦を持ち上げると、頭上で力強く安定させ、支えきる。審判からは最高評価を得た。

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三浦・木原ペアはこのあとも、ジャンプやリフト、男性が女性の手を取り自分の周りで回す「デススパイラル」など、次々と技をほぼ完璧に決め、観客を魅了し続けた。
2人の息の合った演技は乱れることなく続き、最後は木原が両手で三浦を高々と持ち上げてぴたりと動きを止めると、会場は大歓声が起こった。2人はリンクで抱き合い、うずくまった。
得点は158.13。ペアのフリースケーティングの世界歴代最高を記録した。合計点は231.24とし、この時点でトップに立った。
BBCの解説を務める元イギリス代表の男子フィギュアスケート選手で五輪金メダリストのロビン・カズンズさんは、「まったくもって見事」と絶賛。「三浦璃来と木原龍一は今日、失うものが何もない状態で臨んだ」と説明した。
このあと、ショートプログラム上位の4ペアが登場した。
最後から2番目のメテリキナ、ベルラワのペア(ジョージア)は、ミスのない演技を見せたが、スコアは146.29。合計点221.75で三浦・木原ペアに及ばなかった。
前日1位で最終演技のハーゼ、ボロディンのペア(ドイツ)は、前半のジャンプでハーゼが着氷をミス。後半はほぼ完璧だったが、得点は139.08と伸びず、合計点は219.09だった。
この瞬間、三浦・木原ペアの逆転での金メダル獲得が決定。三浦はしばらく放心したような表情を浮かべていた。
メテリキナ、ベルラワのペアは銀メダル、ハーゼ、ボロディンのペアは銅メダルを手にした。

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表彰式後のインタビューで三浦は、金メダルの感想を聞かれると、「本当にまだ実感が湧いてなくて。とにかく、昨日のミスからここまで立て直すことができて、私たちの今までやってきた強さというのを出せることができて、そこが本当に一番うれしいです」と話した。
失意に沈んだ前日からこの日までどう過ごしたかとの質問には、「龍一君がずっと泣いているんですよ。いつも引っ張ってくれる龍一君が。だから今回は私がお姉さんでした」と笑いながら話した。
木原は、「4年前は立場が逆で僕が引っ張る立場だったんですけど、今回はずっと助けてもらって」と説明。「昨日終わった時点で全部終わっちゃったなと思ってたんですけど、璃来が力強く引っ張ってくれたんで、何とか戻ることもできましたし、諦めないことが本当によかったかなと思います」と、目に涙を浮かべながら話した。
この種目、日本からは長岡柚奈、森口澄士のペアも出場。ショートプログラムで、ジャンプにミスが出るなどして59.62点で19位となり、フリースケーティングには進めなかった。











