イスラエル軍、ベイルートを重ねて空爆 国際空港近くで大爆発
レバノンの首都ベイルートで3日、イスラエルによるとみられる空爆があり、国際空港のそばで大きな爆発が起きた。イスラエルは、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが狙いだとして、首都への攻撃を重ねている。同時に、南部での地上侵攻も続けている。
この空港は、ベイルートでヒズボラの拠点となっているダヒエ地区に接している。4日早朝には、上空に黒煙が上がっていた。ただ、この空爆が何を標的としていたのかは不明。
レバノン保健省は、イスラエル軍による空爆と南部での地上攻撃により、過去24時間で37人が殺害され、151人が負傷したと発表した。
ベイルートでは前日も、中心部の住宅ビルが空爆された。ヒズボラと関連のある民間防衛組織は、空爆で9人が死亡し、うち7人は同組織の救急隊員だったとした。
ベイルートにいる世界食糧計画(WFP)のレバノン担当ディレクター、マシュー・ホリングワース氏は、市内が「恐ろしい」状況になっているとBBCに話した。
「南郊で黒い煙が立ち上るのを毎朝の出勤時に見ているし、一日中ずっと見ている。街のあちこちに、驚くほど多くの避難者がいる」
「レバノン南部や南部の郊外から戦闘を逃れてきた人たちの車が、あちこちで走っている。どこも渋滞し、人々は外で寝ている」
レバノン保健相は、イスラエルによる過去3日間の攻撃で、救急隊員と消防士が40人以上殺害されたと述べた。
レバノン当局は、イスラエル軍による2週間にわたる空爆などの攻撃により、レバノン全土で1300人以上が殺害され、100万人以上が自宅を離れて避難しているとしている。
イスラエル軍が空爆を発表
イスラエル空軍は3日、ヒズボラの情報本部や武器生産拠点、武器貯蔵施設などを目標に空爆を実施したと発表した。
イスラエル国防軍(IDF)も同日、レバノン南部など200カ所の「テロリストの標的」を夜間に軍用機で攻撃したと発表した。空爆の対象は武器貯蔵施設や監視施設などとした。
また、レバノン南部ビント・ジュベイルの自治体庁舎を攻撃し、ヒズボラ戦闘員約15人を殺害したとした。
IDFはその後、空軍と歩兵部隊の共同作戦で、ヒズボラの司令官3人が住む建物を破壊したと発表した。
ヒズボラはイスラエル部隊を「撃退」と
一方、ヒズボラは同日夜、戦闘員らが日中、国境付近の村に進入しようとしたイスラエルの特殊部隊を「撃退した」と発表した。
また、国境の向こうのイスラエル側での「敵の集まり」や、民家を狙った攻撃を実施したと説明。国境から遠く離れたイスラエル北部へのロケット弾の発射も続けているとした。
イスラエル軍は、この日1日で230発以上のロケット弾が、イスラエル領に向けて発射されたと発表。ほとんどは迎撃されるか開けた場所に落下するかし、死傷者の報告はないとした。
イスラエル北部の国境フェンス沿いにあるコミュニティーは現在、封鎖された軍事区域となっている。
レバノン軍に死者
レバノン軍は3日、同国南部で同軍兵士2人が死亡したと発表した。南部にはイスラエル軍が地上侵攻しており、同軍は新たに20の町や村の住民に避難するよう指示した。
イスラエル軍はこれについてコメントを出していないが、国境付近でヒズボラの戦闘員らを殺害したとした。
一方、ヒズボラも、国境の両両側でにいるイスラエル部隊を攻撃したと発表した。
この日、イスラエル軍が避難指示を出した地域は、前日の避難指示の対象地域とは異なり、国境から約30キロメートル離れたリタニ川の北側に位置している。
イスラエルは侵攻前、ヒズボラに対し、リタニ川まで撤退するよう要求していた。これは、双方による2006年の戦争を終結させた、国連の安全保障理事会決議に沿ったもの。












