柏崎刈羽原発6号機、再稼働から数時間で停止 制御棒引き抜き作業中に警報

柏崎刈羽原発の6号機と7号機の白い建屋が並んでいる

画像提供, AFP via Getty Images

画像説明, 新潟県にある柏崎刈羽原発

東京電力は23日未明、21日夜に再稼働させた柏崎刈羽原発6号機(新潟県)の原子炉を停止したと発表した。原子炉内の制御棒を引き抜く作業中に警報が鳴ったため、作業を中断していた。柏崎刈羽原発は総出力が世界最大級。

東電によると、22日午前0時28分、制御棒を引き抜く3度目の作業の最中に警報が鳴った。原子炉の状態は安定しているという。

6号機では17日にも、制御棒の引き抜き操作に関する警報が正常に作動しないトラブルがあり、当初の予定より1日遅れで再稼働していた。同原発の原子炉が稼働するのは、2011年の福島第一原発事故後初めて。

15年前の2011年3月11日に発生した三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震は、津波を引き起こし、史上最悪規模の原発事故を招いた。

福島第一原発でメルトダウン(炉心溶融)が発生し、放射能が漏れたことで、15万人以上が避難を余儀なくされた。避難指示区域の範囲はその後、さまざまに変更された。現在は安全に暮らせるとして、一部地域の避難指示は解除されているが、今なお多くの人が帰還していない。

福島第一原発事故を受け、日本は国内にある原子炉計54基を停止した。

今回の稼働停止について東電側は、原子炉の状態は安定していて、外部への放射能の影響はないと説明している。

6号機は当初、20日に再稼働する予定だったが、技術的問題により、1日遅れの21日夜に稼働したばかりだった。

2月26日には営業運転の開始を予定している。

東電は現在、警報が鳴った原因を調査しており、再開時期については明言を避けた。

柏崎刈羽原発の7号機については、再稼働が2030年以降になる見通し。残る5基は廃炉となる可能性がある。

そのため、全7基が稼働していた時期と比べ、同原発の発電能力は大幅に低下することになる。

6号機の再稼働は、地元住民から安全性を懸念する声が上がる中で承認された。

先週には東電本社前で小規模な抗議活動が行われたほか、昨年12月には新潟県議会前に数百人が集まって抗議した。

日本は世界的にも原子力発電の導入が早く、2011年以前は電力生産の30%を原子力が占め、2030年までに50%まで引き上げる計画もあった。

しかし、福島第一原発事故後、国内のすべての原発の停止を余儀なくされた。2050年までに温室効果化ガス実質ゼロ(ネットゼロ)を達成するための取り組みの一環として、日本政府はこの10年間、原発の再稼働を進めてきた。

2015年以降、日本は運用可能な33基のうち15基を再稼働させている。