ガザ南部で攻撃激化、最南部ラファに避難者押し寄せる 国連は支援機能していないと

多くのパレスチナ人が避難しているパレスチナ自治区ガザ地区南部のラファの学校(7日)

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画像説明, パレスチナ自治区ガザ地区南部のラファの学校には多くのパレスチナ人避難者が押し寄せている(7日)

イスラエル軍は7日も、パレスチナ自治区ガザ地区で激しい攻撃を続けた。南部の最大都市ハンユニスからは、何万人もの人がさらに南の都市ラファへと避難している。国連は、ガザ南部で人道支援が機能していないと訴えている。こうしたなか、ソーシャルメディアには、北部で多数のパレスチナ人男性が下着姿でイスラエル兵に連行されたことを示す動画が投稿された。

ハンユニスでは、地上作戦を続けるイスラエル軍と、イスラム組織ハマスとの戦闘が激化している。イスラエル軍は一帯で空爆も続けている。

ハンユニスから多くの人々が避難しているラファでは、道路が大混雑し、その中を縫うように負傷者を乗せた救急車が病院へと急ぐ様子が見られる。同市では一晩で少なくとも8回の空爆があったと報じられている。

ラファで取材するBBCのアドナン・エルブルシュ記者は、食料も電気もなく、深刻な水不足に陥っていると伝えている。スーパーに商品はなく、人道支援も届いていないという。

エジプトとの境界にあるラファは、パレスチナ人避難者190万人(ガザ人口の85%)の多くが押し寄せる広大な収容キャンプと化している。避難所は満員で、大半の人々は地べたで寝ている。

エジプトは、ガザ住民が自分たちの国内へ押し出されることは認めないとしている。

「人道支援と呼べるものない」

戦闘が続くガザ地区南部では大きな黒煙が上がった(7日)

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画像説明, 戦闘が続くガザ地区南部では大きな黒煙が上がった(7日)

国連のマーティン・グリフィス事務次長(人道問題担当)は7日、ガザ南部では人道支援と呼べる活動はもはや行われていないと述べた。

グリフィス氏はジュネーヴでの記者会見で、ガザ南部における軍事攻撃のペースは北部と同様だとし、支援機関が安全に活動できる場所はないと説明。

支援機関はガザにとどまり、住民らを見捨てはしないが、状況を明確に把握て計画を立てることは不可能で、「これがどこで終わるのか」見当もつかない状態だとした。

グリフィス氏はまた、ガザへの人道支援を増やすため、ケレム・シャローム検問所の開通についてイスラエルと話し合っていると述べた。

現状では、支援機関はラファ以北にほとんどたどり着けていない。グリフィス氏は、支援物資の搬入は純粋に「場当たり的、不規則、当てにできず継続不能」で、封鎖や地雷のない道路を見つけられるかにかかっていると主張。唯一の真の解決策は、「銃を沈黙させること」だと訴えた。

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イスラエル軍は、ケレム・シャローム検問所を数日以内に開通させる予定だとしている。ただ、支援物資を運搬するトラックだけが対象だとしている。

同検問所はラファの南東にある。現在はラファ検問所だけが、物資と人の両方にとってのガザへの出入り口となっている。

ガザ北部でも多数死傷か

ガザ北部のジャーナリストらによると、ベイトラヒヤのジャバリア難民キャンプにある小学校に対する砲撃を、イスラエル軍が激化させている。

攻撃されているハラブ小学校は大規模校で、住民らの避難所になっている。砲撃で多数の避難者が死傷したという。

ソーシャルメディアには、学校付近で撮影された子どもを抱きしめたままの母親たちの死体とされる画像が投稿されている。

ハマスが運営するガザ保健当局によると、過去24時間の内にイスラエル軍のガザ攻撃で400人以上が殺害され、戦闘開始以降の死者数は1万7177人に上ったという。

イスラエルは、10月7日のハマスによるイスラエル襲撃で、約1200人が殺害され、約240人が人質に取られたとしている。人質の一部は、戦闘が一時休止された間に解放された。

パレスチナ人男性を多数拘束か

パレスチナ人男性らが下着姿で地面にひざまずいているとされる動画の一場面

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画像説明, パレスチナ人男性らが下着姿で地面にひざまずいているとされる動画がソーシャルメディアに投稿された

ソーシャルメディアには、パレスチナ人男性らが下着姿で地面にひざまずき、近くでイスラエル兵らが警戒している様子の動画が出回っている。

男性らはベイトラヒヤで拘束されたとみられる。路上には、脱ぐよう指示されたと思われる靴が散乱している。

他の場面では、男性らが軍用トラックで移送されている。イスラエルのメディアは、投降したハマス戦闘員たちだとしている。

動画の最後では、縛られ目隠しをされた男性らが、ブルドーザーで固められた広い砂場でひざまずいている。

動画説明, 即時停戦かイスラエルによる支配か 人道援助届かず記者も半裸で拘束されるガザ

拘束された様子の男性の中には、パレスチナ人の著名ジャーナリストで、メディア「ニュー・アラブ」記者のディアア・アル・カーロウト氏がいることが判明している。ニュー・アラブは、同氏が兄弟や親類、「その他の民間人たち」と共に拘束されたとした。

イスラエル軍はこの動画についてコメントしていない。ダニエル・ハガリ報道官は、軍と保安機関シンベトが「テロ容疑者」数百人を拘束し、尋問したと説明。その多くは、この24時間で自らイスラエル軍に身を委ねたとした。

元イスラエル軍トップの息子死亡

イスラエル軍の元参謀総長で、戦時内閣の閣僚を務めるガディ・アイゼンコット氏

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画像説明, イスラエル軍の元参謀総長で、戦時内閣の閣僚を務めるガディ・アイゼンコット氏

イスラエル軍は、元参謀総長で現在の戦時内閣の閣僚を務めるガディ・アイゼンコット氏の息子が、ガザでの地上作戦中に死亡したと明らかにした。

息子のガル氏(25)は7日、ガザ北部ジャバリア難民キャンプのトンネル坑道の爆発で死亡したとされる。

アイゼンコット氏は、イスラエル軍の南部司令部を訪問中、ガル氏の死を知らされたという。