航空会社の「グリーンウォッシング」広告を禁止 英広告協会

独ルフトハンザ航空と仏エールフランス航空の旅客機

画像提供, Getty Images

イギリスの広告基準協議会(ASA)は6日、仏エールフランス航空、独ルフトハンザ航空、アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空に対し、環境への影響について誤解を招く広告を禁止すると発表した。

エールフランスの広告には「環境保護に貢献している」と書かれており、ルフトハンザは乗客に「もっと持続可能なフライト」を推奨していた。エティハドの広告には「環境保護活動」という言葉が使われていた。

ASAは今回、これらの広告が航空会社が気候変動に与える影響を示していないと判断した。

ルフトハンザとエティハドは広告を取り下げている。

一方、ASAはエールフランスが調査結果に対し「十分な対応」を取っていないとしている。エールフランスはBBCのコメント要請に応じていない。

ASAは、エールフランスが「より良い、持続可能な旅」ができると宣伝することで、顧客は同社が持続可能で環境にやさしい空の旅を提供していると考えるだろうと指摘。しかし、実際にはそうではないと説明している。

ASAは、「企業のグリーンウォッシング」として知られる、環境への配慮を誇張していると疑われる企業の広告について調査している。

ルフトハンザは3月にも

ルフトハンザは、「もっと持続可能なフライト」という文言について、欧州路線のオプションの一つである「グリーン料金」を指していると説明している。このオプションの路線ではある程度、持続可能な航空燃料を使うとともに、気候変動対策プロジェクトへの寄付もするという。

ルフトハンザはBBCに対し、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量と除去量を差し引きゼロにする「カーボンニュートラル」を目指していると述べた。その上で、今後の広告では「もっと持続可能なフライト」という言葉を削除すると決定したとしている。

ルフトハンザは今年3月にも、グリーンウォッシングをしているとしてASAから警告を受けた。

ASAはその時のキャンペーンについて、同社がすでに、事業が環境に有害でないと確認するための措置を講じていると、顧客に勘違いさせるものだと指摘していた。

AIで広告をチェック

エティハドはASAの申し立てを受け、ただちにグーグルの有料検索広告から「環境保護活動」という言葉を削除したと発表した。BBCの取材に対しては、持続可能性が「重要な優先事項」だと述べた。

ASAは、ルールに違反している可能性のある広告を見つけるソフトウエアを搭載した人工知能(AI)システムを使って、問題のある広告を探しているという。

ASAは2021年以来、洗剤のパーシル、英金融大手HSBC、石油シェルなど多くの企業に対し、グリーンウォッシングをしているとして、広告の差し止めを命じている。

企業はこれまで以上にCO2排出量を削減するよう求められており、特に航空会社は大きな圧力を受けている。