人質5回目の解放、イスラエルとタイの計12人 パレスチナ人30人も釈放

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イスラエル政府は28日、イスラム組織ハマスの人質にされていたイスラエル人10人とタイ人2人が解放され、イスラエル領内に戻ったと発表した。イスラエル刑務所当局は、収監していたパレスチナ人30人を釈放したと明らかにした。こうしたなか、戦闘休止が再延長されるのかが焦点となっている。
イスラエルとハマスの戦闘休止はこの日が5日目。当初は24日朝から4日間の予定だったが、2日間の延長で双方が合意している。仲介役のカタールの高官は、休止期間のさらなる延長に努めていると述べた。
イスラエル政府によると、この日解放されたイスラエル人10人のうち6人が60歳以上で、最高齢は84歳。最も若いのは17歳だった。
それぞれの家族には、拘束されていたパレスチナ自治区ガザ地区から解放されてイスラエルに戻ったと知らせたという。
これで、戦闘休止中に解放された人質は81人になった。うちイスラエル人は61人で、全員が女性と子ども。

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この日解放された中で最高齢のディッツァ・ハイマンさん(84)は、イスラエルのキブツ(農業共同体)ニル・オズを作った1人。10月7日にハマス戦闘員によって連れ去られるところを近所の人が目撃していたとされる。
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一方、イスラエル刑務所当局は、ハマスとの合意に基づいてパレスチナ人30人を、ヨルダン川西岸地区にあるオフェル刑務所とエルサレムの拘置施設から釈放したと明らかにした。
カタールは釈放前に、成人女性15人と未成年者15人が釈放されると説明していた。
イスラエルの刑務所から釈放されたパレスチナ人は、戦闘が休止された24日から27日までで150人となっている。ほとんどは女性と10代の少年。
それらの人々は、投石や扇動、殺人未遂などさまざまな罪に問われたパレスチナ人300人のリスト(イスラエルが作成)から選ばれた。そのうち有罪判決を受けたのは4分の1以下で、大半は裁判を前に勾留されていたとされる。

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さらなる延長の可能性
イスラエル政府のエイロン・レヴィ報道官は28日の記者会見で、戦闘休止の延長の可能性に言及した。
同報道官は「(パレスチナ人)3人につき(イスラエル人)1人を交換することで、現在の人質解放のための休止がさらに5日間延長され得る」と説明。
「ハマスが私たちの望む人質解放を続ける気があれば、私たちはさらに50人のパレスチナ人囚人を解放する用意がある」とした。
一方で、「ハマスが人質を戻すのをやめれば、さらなる解放がなされるまで、ハマスに軍事的圧力をかけることを再開する」と付け加えた。
他方、戦闘休止の次のステップについて協議するため、アメリカとイスラエルの情報機関の高官がカタールに入ったもようだ。ロイター通信とAFP通信が、この訪問について説明を受けた人物の話をもとに報じた。
ロイター通信によると、米中央情報局(CIA)とイスラエルの対外情報機関モサドの長官がドーハでカタールの首相と会談し、戦闘休止の延長の進展を図るという。
AFP通信は、会談にはエジプトの当局者も同席したと伝えた。
病気のリスクも高まる
戦闘休止中も、ガザ地区の人道危機は続いている。
現地を訪れている国連児童基金(ユニセフ)のジェイムズ・エルダー報道官は、地区内の病院を「戦場」と表現。「出会った子どもの様子を確かめようと数時間前に病院に行くと、手足が切断された子ども10人ほどに会った」と話した。
また、ガザ南部ハンユニスの避難者キャンプでは、衛生と栄養の面で「悲惨な」状況を目の当たりにしたとした。
そして、「キャンプや病院ではどこを向いても、狭い場所に人々が密集している」、「病院や避難所の周りでは、汚物の処理設備や下水道をきれいにできていない。水と食料の不足に加え、雨による病気のリスクが広がっていて、恐ろしい状況だ」と話した。
戦闘休止により、人道支援物資を積んだトラックが1日約200台、ガザ地区に入るようになっている。しかし支援団体は、さらに多くの物資が必要だと述べている。
そうしたなか、パレスチナ赤新月社は、燃料を運ぶトラックがガザ北部へ入るのをイスラエル軍が止めたとX(旧ツイッター)に投稿した。
世界食糧計画(WFP)のコリーン・フライシャー中東局長は、「WFPが食料を継続的に届けられなければ、ガザの住民、特に女性と子どもたちは、飢えてしまうリスクが高い」と説明。6日間の戦闘休止は「意味のある影響を与えるには不十分だ」とした。
世界保健機関(WHO)は、ガザ地区で医療システムが早急に復旧しなければ、爆弾よりも病気で多くの人が死んでしまう恐れがあると警告した。











